プロフェッショナル人材の育成に注力

三菱総研は、あるべき未来を問い、社会変革を実現する事業創出と解決策の社会実装を使命として、幅広い社会課題の解決に取り組んできました。社会変革を先駆ける多彩で高度な「知」を経営の根幹に位置づけ、これらの知を生み出すプロフェッショナル人材の育成に注力しています。

私自身は1992年に新卒で入社し、約25年間を高齢者介護・医療分野の社会課題解決に取り組んできました。2000年の介護保険制度の創設前後、その後の制度改正に関するプロジェクトに従事し、厚生労働省や関連団体、介護事業者、学識経験者の方々など、数えきれないほどの人と出会いました。入社した頃は、「介護」という言葉すらあまり話題にならない時代でしたが、30年経った今、全国に介護施設が整備され、在宅で介護サービスを普通に受けられるようになっています。その大きな流れの一翼を担えたこと、そして同じ社会課題解決の思いを持った社外の方々や仲間たちと、将来のあるべき姿を語り合えたことは、何ものにも代えがたい経験になっています。

これらの事業部門での経験を生かし、現在は人事部で業務にあたっています。三菱総研グループ全体の事業戦略の視点から、必要な人材を確保し、最適な人材ポートフォリオを実現するための人材戦略に取り組んでいます。

「人が要」

三菱総研の魅力を問われたら、まず頭に浮かぶのは「人」です。プロフェッショナリズムを持ち、多彩で高度な「知」を持つ人が集まっており、温和で誠実な人柄の社員が多いと感じています。社会課題解決への志が高い人が多く、日常的な会話の中で、未来のあるべき姿を語り合う光景もよく目にします。

従来から人事施策などを通じて、人への投資には力を入れてきましたが、今後はさらに採用・人材育成・キャリア形成支援、DE&I推進、エンゲージメント向上などの施策を充実させ、多彩・多様な社員がさらに活躍できるよう、三菱総研ならではの人的資本経営を推進していきます。間違いなく、三菱総研は「人が要」であり、これは今後も変わることのないものです。

人事施策の拡充を通じて、より働きやすく、やりがいを持って働ける職場づくりに向けて、精一杯尽力したいと思います。そして、あるべき未来社会の実現に向けた熱意をお持ちの方に、一人でも多く出会えることを楽しみにしています。

執行役員人事部長　吉池 由美子