「ビジネスアイデアコンテスト2017」受賞者を決定
~「エネルギー・環境」「水・食料」分野の社会課題解決を目指すスタートアップを応援~

三菱総合研究所
2017.09.19

MRIニュース

株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森崎孝、以下「MRI」)では、社会課題解決をテーマとしたビジネスアイデアを募集・表彰する「ビジネスアイデアコンテスト2017〔第1弾〕」を開催し、9月15日の最終審査にて、最優秀賞・三菱総研賞・敢闘賞の受賞者を決定しました。

写真:ビジネスアイデアコンテストの様子

最優秀賞を受賞した(株)プラントライフシステムズ(右側) 最終審査会でのプレゼンの様子

ビジネスアイデアコンテスト2017【第一弾】受賞者

  • <最優秀賞>
  • 提案者: 株式会社プラントライフシステムズ
  • 提案タイトル:持続性の高い「高収益農業」を定着させるプロジェクト
  • 受賞理由:自動車の自動運転を開発していた技術者が農業分野に進出し、自動運転やカーナビの技術を活用して農業の高品質な作物を約3倍収穫できる仕組みを構築。技術的なユニークさと、食料問題の解決に資する実績に裏づけされた成果を評価。
  • <三菱総研賞>
  • 提案者: 株式会社セツロテック
  • 提案タイトル:次世代育種法による畜産業イノベーション
  • 受賞理由:従来は熟練した技が必要だった動物のゲノム編集だったが、エレクトロポレーション法(※)により量産化の道筋をつけ食肉の生産性向上の可能性を提示。たんぱく質供給不足を解決する手段として可能性が大きい点を評価。
  • ※ 細胞に高電圧をかけて細胞内に物質を導入する方法
  • <敢闘賞>
  • 提案者: 一般社団法人日本カーペットタイルリセット協会
  • 提案タイトル:障害者によりタイルカーペットを再生し、長寿命化を図る事業
  • 受賞理由:ビル清掃に従事する立場ならではの視点で日本のタイルカーペットが大量に無駄に廃棄されていることを世に示した。同時に知的障害者の雇用を大きく創出できるビジネスモデルを構築した点を評価し、今後のビジネス展開を期待して敢闘賞を授与。

最終審査委員一覧

  • 審査委員長
  • 小宮山 宏 株式会社三菱総合研究所 理事長
  • 審査委員(順不同)
  • リチャード・ダッシャー氏 スタンフォード大学 米国・アジア技術マネジメントセンター 所長
  • 稲蔭 正彦氏 慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 委員長 兼 教授
  • 鎌田 富久氏 TomyK Ltd. 代表 (株式会社ACCESS 共同創業者)
  • 椙山 泰生氏 京都大学 経営管理大学院 教授

参考資料

<最優秀賞>
提案者: プラントライフシステムズ
提案タイトル:持続性の高い「高収益農業」を定着させるプロジェクト
提案概要:高温下でも高品質、高糖度トマトを高収量生産可能な生体AI(自社開発)を安価でどんな地域にも導入する。栽培支援システムとIT技術を駆使し、農業のバリューチェーンシステムを確保し「儲かる農業」を実現する。
期待される社会的インパクト:アルカリ溶液による培地とセンサーで強い植物を作り、AIによる指導を合わせる事で、悪環境下など場所を選ばず、素人でも適切な栽培ができ高品質な作物が単位面積辺り3倍の収穫が可能。生産に加えて出口も確保しており、農業の生産性向上、就農支援(しかも作るだけでなく販売までサポート)することで、海外においても場所を問わず農業のビジネス化が期待できる。
<三菱総研賞>
提案者: 株式会社セツロテック
提案タイトル:次世代育種法による畜産業イノベーション
提案概要:ゲノム編集により人類は遺伝情報の容易な改変技術を手にした。本技術を活用し、畜産業の高効率化・高品質化を目指せる。セツロテックでは独自のゲノム編集技術により産業イノベーションを起こす。
期待される社会的インパクト:2040年に世界でたんぱく質の需要が現在の1.5倍に増えることが想定され、日本国内での17万tの不足が想定されている。エレクトロポレーション法により飼料あたりの肉の生産量を高める品種を作り出すなどにより、100兆円規模といわれる食肉市場の生産性向上が、この課題の解決に繋がる可能性がある。
<敢闘賞>
提案者: 一般社団法人日本カーペットタイルリセット協会
提案タイトル:障害者によりタイルカーペットを再生し、長寿命化を図る事業
提案概要:独自開発した洗浄技術で廃タイルカーペットの再生に成功。日本で短命に廃棄される年間約2000万m2を再生し、10万tの廃棄物削減と新規張替えLCA18万tの投入を抑制する事業。併せて障害者雇用の創出を目指す。
期待される社会的インパクト:カーペットの寿命ではなく、汚れで廃棄されているタイルカーペットが年間10万tに上る。これらをきちんと清掃することで日本が目標とするエネルギー起源ではない温室効果ガス削減量の約1%にあたる二酸化炭素18万tの排出を抑制(LCA換算)し、3万人の知的障がい者の雇用創出にも繋がる。
<その他ファイナリスト>
提案者: ユリシーズ株式会社
提案タイトル:21世紀の品質管理ツール『スマートQC』で食品事故をなくす!
提案概要:スマートQCは、創業者自身の現場経験から生まれた、食品製造の品質管理クラウドサービス。 現場の大量の紙やペンに代わり、モバイルやIoT機器を使うこと現場仕事を大幅に軽減。ファーストプロダクトとして温度管理に特化した機能を提供。
期待される社会的インパクト:国内食品製造業のHACCP導入率は28.6%に留まっており、70万事業者(70%)が未導入。未導入理由の大きな理由は設備投資であり、本サービスにより安価な導入コストで幅広い事業者がHACCP対応可能となる。
提案者: ジグエンジニアリング株式会社
提案タイトル:産業廃棄物から有価金属と電力エネルギーの回収販売事業
提案概要:産業廃棄物の中に、現行選別技術では回収できずに、大量に含まれたままの有価金属と電力エネルギーを、自然破壊せずに安全&低コストで回収し販売する。持続可能社会実現には不可欠な事業。
期待される社会的インパクト:世界中の都市鉱山の採掘に有効な手段となる可能性があり、埋蔵され活用されていない日本国内に6,800t(30兆円相当)と推定される金等の有効活用を実現できる可能性がある。また、現状廃棄されている電子回路の基板から金や銅の分離・リサイクルを実現できる解決策となるだろう。
提案者: 株式会社スペースエンターテインメントラボラトリー
提案タイトル:レイバードローンによる送電線の自動点検システム
提案概要:日本の送電線は10万km以上存在しており老朽化による事故や、維持するための保守点検コスト・危険性に各社頭を悩ませている。我々は送電線点検業務をレイバードローンに代替し、省力化と安全性の向上を実現する。
期待される社会的インパクト:8万kmの送電インフラおよび2.8万kmの架線インフラの点検を効率化し、年間1万件ほど発生している架空での電気事故を予防することで、年間440億円と想定される点検コストが抑制される。
提案者: PLANT DATA株式会社
提案タイトル:植物の声を聴く、植物生体情報プラットフォーム PLANT DATA
提案概要:主に農業において、植物生体情報計測と活用のためのサービスを提供する。光合成蒸散リアルタイム計測から、光合成産物の分配、光合成反応系の活性まで、目的に応じたハード、ソフト、コンサルティングを提供する。
期待される社会的インパクト:5,247億円(2025年デロイト試算)とも試算される植物工場ビジネスの設備投資が効率化。日本では、2005年から2015年に農業人口が100万人減少。今後さらなる農業人口の大幅な不足が予測されており、新たなセンサーを活用した農業生産性の向上が望まれる。
お問い合わせ先

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