本連載では、長期ビジョンの有効性と、その策定プロセスに関して紹介する。第1回では、なぜ今長期ビジョンが求められるのか、いつだれが策定するべきなのかについて解説した。今回は、社外で起きる事業環境変化をどのように捉え、自社の変革方針にどのように方向付けを行うべきかについて解説したい。
長期ビジョン策定の初期段階では、将来にかけて対応すべき重要な外部要因およびその要因がもたらす自社へのインパクトについて、策定メンバーの間で共通認識をもつことが重要である。このことができるか否かが、この後の方針検討の成功を大きく左右する(図1)。
長期ビジョン策定の初期段階では、将来にかけて対応すべき重要な外部要因およびその要因がもたらす自社へのインパクトについて、策定メンバーの間で共通認識をもつことが重要である。このことができるか否かが、この後の方針検討の成功を大きく左右する(図1)。
図1 長期ビジョン策定の5ステップ