英国の著名なFintechコンサルタントであるクリス・スキナー氏の最新刊『Digital for Good』の日本語版を出版しました。
本書の中でスキナー氏はもともと本書のタイトルを『Purpose-driven Banking』にしようと考えていたことを明かしています。これは、これまでスキナー氏がタイトルに入れてきたデジタルというものはあくまで手段であり、手段を活かすためには何のために自行があるのかという存在意義、まさにパーパスが重要となるためです。いかなる企業にも自社が存在するパーパス・存在意義が必要であり、それがなければ生き抜くことはできません。さらに、その目的は現在、そして未来の顧客や従業員が共感できるものでなくてはなりません。そこで本書のタイトルにある「Good」が意味を持ってきます。
多くの人が信じ、支援できる「よいこと」を多面的にみるため、世界中の専門家やエグゼクティブからの寄稿やインタビューを中心に本書は構成されています。
本書で解説する観点は金融機関のみならず、パーパスに基づいた経営を推し進めようとするすべての組織において、教訓、道標となる内容となっています。