サーキュラーエコノミー(CE:循環型経済)の概念が現在のかたちに進化したのは1980年代とされる※1。類似の概念はそれ以前からあったが、資源が循環する図が生まれたのはこの頃であった。
それから40年をかけ、CEを分析・評価する多くのツールが開発されてきた。例えば資源消費や排出物の量を計測して環境影響評価を行う枠組みであるライフサイクルアセスメント(LCA)や、循環の度合いを評価するための材料循環指標(MCI)などは、比較的よく知られている。
しかし、循環がもたらす経済価値を測るツールは多くない。利用や調達にかかるコストの低減分などを循環が創出した価値とみなす例※2もあるが、それはあくまで循環に伴う効率化の度合いを計測したものである。
他方、脱炭素化をめぐっては、気候変動という外部不経済を、温暖化をもたらすCO2排出に価格をつけることで是正する考え方が主流である。外部不経済とはこの場合、企業や消費者の経済活動で生じた環境汚染などによる不利益を、当事者の企業や消費者ではなく社会が被ることだ。
それから40年をかけ、CEを分析・評価する多くのツールが開発されてきた。例えば資源消費や排出物の量を計測して環境影響評価を行う枠組みであるライフサイクルアセスメント(LCA)や、循環の度合いを評価するための材料循環指標(MCI)などは、比較的よく知られている。
しかし、循環がもたらす経済価値を測るツールは多くない。利用や調達にかかるコストの低減分などを循環が創出した価値とみなす例※2もあるが、それはあくまで循環に伴う効率化の度合いを計測したものである。
他方、脱炭素化をめぐっては、気候変動という外部不経済を、温暖化をもたらすCO2排出に価格をつけることで是正する考え方が主流である。外部不経済とはこの場合、企業や消費者の経済活動で生じた環境汚染などによる不利益を、当事者の企業や消費者ではなく社会が被ることだ。