データから見えてくる、
新たな知見を導く
益子 直子
金融DX本部
Career Path
-
経済学部 経済学科 卒業
-
三菱総研 入社/未来情報解析センターに配属
-
金融イノベーション事業本部
-
金融イノベーション本部に組織改称
-
金融DX本部に組織改称
現在の仕事内容について教えて下さい。
調査の中から新しい気づきを引き出す
入社当初から、データ分析を通じたコンサルティング業務に携わっています。部署の特徴としては、主に金融業界を対象に、お客様の保有する膨大な取引データをお預かり・蓄積しており、いわゆるビッグデータ解析を通じてマーケティング高度化や中長期の戦略検討の支援をしています。私個人の業務としては、金融に留まらず「新決済手段やポイントカードシステムの動向調査」「商業施設の施策検討ワークショップ運営」「満足度(CS)調査」など、テーマも多岐にわたりますが、中でも『アンケート調査の設計と調査結果を通じた施策・戦略検討』を担う機会が多いです。
アンケート設計は、調査規模や対象、調査の目的や項目もさまざまですが、「この調査を通じて何を明らかにしたいのか、どのような価値を出したいか」というゴールを必ず意識し、最適なものになるよう試行錯誤を重ねています。そして調査の結果を分析し、お客様の知りたかったことに加えて、新しい発見になるような分析視点・結果を添えて伝えています。このプロセスすべてをお客様、チームのメンバー、時にはチーム外の社員とも議論をしながら行っています。
どのようなところに仕事のやりがいや難しさを感じますか。
成長していくことが、お客様の役に立つことにつながる
データサイエンティストやコンサルタントとして自分が精一杯成長していくことが、直接お客様の役に立つところにやりがいを感じます。裏を返すと、目に見える商材やサービスを持たない私たちは、専門家としての知識や調査分析スキル、そしてお客様との議論の中でどれだけ意見やアイデアを出せるかが価値になるので、焦りや難しさを感じることも多々あります。
特に1、2年目の頃は、高い専門性と優れた技術を持つ先輩社員の間で、自分の考えや分析に自信が持てず、社内外の打ち合わせでなかなか発言することができませんでした。「発言しなければ打ち合わせをする意味がないし、自分で意見した方がどんどんその仕事を楽しめるよ」と先輩にアドバイスをもらい、地道に知見を重ね、分析スキルを身に付けていくうちに、思い切って自分の意見を伝えられるようになりました。自分の意見や分析に責任を持つ分、お客様からの「なるほど」「面白いね」等の反応をいただけたときはとても嬉しく、もっと頑張ろう、成長しようと思える瞬間です。
三菱総合研究所に入社を決めた理由は何ですか。
多様な専門性を持つ研究員が、社会課題に真摯に向き合う
大学のゼミでは計量経済学を専攻しており、そこで社会課題をテーマに設定し、データを集め分析し、自分なりの解釈を付けていくプロセスに面白さを感じていました。また小さい頃からいろいろな人との出会いによって新しい発見や学びを得てきた実感があったことから、シンクタンクやコンサルティングを志望するようになりました。
その中でも三菱総研に良さを感じたのは、日本が抱える課題に中立的な立場で真摯に向き合っている人が多いことや、同じ会社の中に多種多様な専門領域の研究員がいて、扱われているプロジェクトの幅もとても広いところです。また、入社後もいい意味で決まったレールがなく、自身の関心や意欲に応じてさまざまなプロジェクトに参加し、経験やスキルを身に付けていけるという点にも大きな魅力を感じました。
三菱総合研究所の企業価値を、どのような点で感じますか。
蓄積された知見や信頼、豊富な専門性を併せ持つ
社会的な中立性と、長年の知見と信頼の蓄積、そして豊富な専門人材だと思います。私の所属部署では、何年もの間継続して発注を受けるプロジェクトがいくつもあります。その間にお客様側の担当者は入れ替わりますが、長年の経緯や過去の分析事例を把握していて、それらを踏まえた上での新しい洞察や提案でお客様をサポートできる点にとても期待され、また信頼を寄せていただいていると感じます。
またその時々の案件に応じて、社内のネットワークを活用し、その分野に詳しい社員に話を聞けること(当社の社員は真面目で親しみやすく、自分の業務以外のことでもとても親身かつ丁寧に考えてくれます)は何よりの強みであり、会社としての価値だと思います。
今後どのような仕事に挑戦したいですか。
お客様に「新しい発見」をしてもらえる存在になりたい
データサイエンティストとしての専門性を高め、顕在化している課題はもちろんのこと、潜在的なチャンスやリスクを見つけ提案につなげられるようになることが目標です。
データ分析と一言で言っても、扱うデータの種類や使うソフト、課題設定、分析手法、結果の解釈など、身に付けなければいけない知識やスキルがたくさんあります。特に生活者目線を踏まえた課題設定や結果の解釈が私の強みなので、この部分を活かしながらお客様に「新しい発見」をしていただけるような存在になりたいです。
また、当社はいろいろな意味で社員個人の裁量が大きく、業務外の自主研究に充てられる時間が認められているほか、若手社員でも興味のあることややりたいことを発信できる風通しの良さがあります。この環境を活かし、今後自分の関心ある分野で新しいお客様を開拓していきたいと思っています。
仕事での主な1日の流れを、具体的に教えて下さい。
- 朝は子どもを保育園に送り届けてから9時過ぎに出社します。通勤中はニュースやプロジェクトに関連するネット記事などを読み、頭を仕事モードに切り替えています。出社後はその日の打ち合わせに向けた資料確認や、議論になりそうなことの洗い出し、必要な情報収集等をして自分の考えを整理しておきます。
- 10時からプロジェクトメンバーで打ち合わせをします。各自の分析結果や資料を持ち寄り、得られる示唆やお客様への伝え方などを議論し、今後のTo Doをまとめます。
- 12時からランチです。繁忙時はデスクランチにしますが、余裕があるときは部署のみんなで外に食べに行きます。
- 14時から社外のお客様と打ち合わせです。分析結果を報告し、フィードバックを頂いたり、結果を踏まえた戦略の方向性について議論したりします。プレゼンの際も、お客様の表情や反応を見ながら、話すスピードや濃度を調整するようにしています。お客様の考えを直接聞いて意見交換ができる貴重な時間です。
- 15時半にオフィスに戻り、その日の打ち合わせ内容で重要な箇所をリストアップしたり、必要な社内ミーティングをセットしたりします。優先度の高いタスクや、直接メンバーと話す必要があるものに集中して対応します。
- 16時半に保育園へのお迎えのため退社します。
- 22時から23時頃、子どもが寝て家事を片づけた後、退社後に来たメールを確認し、翌日の業務に備えて軽く準備をすることもあります。
Off Scene
趣味/オフの過ごし方を教えて下さい。
昨年(2017年夏)に子どもが生まれてからは、もっぱら子ども中心の毎日です。最近は少しずつ歩けるようになり、いろいろなことに興味を持つようになってきたので、土日は家族で水族館に出かけたり、近くの土手を散歩したりして楽しんでいます。仕事と育児の両立はまだまだ試行錯誤中ですが、子どもと遊んでいるときも、仕事に全力で向かっているときも、家族にご飯をつくっているときも、すべてが今の私にとって大切な時間だと感じています。