ニュースリリース

ウェアラブルIoTを活用した高齢者の自立支援サービス「モフトレ」の実証実験を開始

2017.4.5

三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森崎 孝、以下「MRI」)は、株式会社Moff(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:高萩 昭範、以下「Moff」)および株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団(本社:東京都港区、代表取締役社長:筒井 祐智)と、ウェアラブルIoTを活用した高齢者の自立支援サービス「モフトレ(商標登録申請中。以下「モフトレ」)」の実証実験に関し、基本合意しました。
三者の協業により、新サービス「モフトレ」の実証実験を4月3日に開始し、その結果をもとに製品化に向けた活動を推進していきます。

1. 背景

2016年12月9日、MRIとMoffは、ウェアラブルIoTを活用したウェルネス新サービスの事業展開を目的とする業務・資本提携を締結しました。これに豊富な介護予防プログラムの実績がある早稲田エルダリーヘルス事業団が加わり、高齢者の自立支援を目指した「モフトレ」の開発を進めてきました。

2. 実証実験の概要

4月3日から約2ヶ月間、複数の介護事業者等にご協力いただき、製品化に向けた改善意見を集めます。
「モフトレ」は、自立支援につながる運動を高齢者に楽しく続けてもらうための新しいプログラムです。
体に装着したMoff Band(3Dモーションキャプチャが可能なウェアラブル・センサー)から、運動やレクリエーションなどによる体の動きのデータをリアルタイムに取得し、その動きをタブレット端末上に表示します。データを視覚化することで運動の効果を実感しながら、楽しく運動を続けられることを目指しています。
図 運動が楽しい
「モフトレ」のプログラムには、以下の3つのトレーニングがあります。これに対応する合計約20種類のアプリを開発中です。
  • 日常生活動作トレーニング:トイレの立ち上がりなど、日常生活に必要な動きの練習
  • ロコモ予防トレーニング:筋力をつけ、転びにくい体づくりを目指した手足の曲げ伸ばし運動
  • レクリエーション:ゲーミフィケーション要素を取りいれた楽しいレクリエーション
「モフトレ」ホームページ(http://www.moff-training.jp/) 

3. 開発体制・今後の予定

MoffがMoff Bandの提供とアプリ開発、早稲田エルダリーヘルス事業団が運動プログラムの作成、MRIが実証実験の全体管理を担当し、開発を進めます。
この実証実験の結果をもとにプログラムを改善し、「モフトレ」の製品化が決まりましたら、改めて発表いたします。

<参考>

株式会社Moff(http://jp.moff.mobi)
オリジナルウェアラブル端末「Moff Band」を中心とする独自の3Dモーション認識技術、データ解析技術を組み合わせて、子供から高齢者までの教育・フィットネス・リハビリ活動を、より楽しく続けたくなる体験に転化するアクティブ・ゲーミフィケーション・プラットフォームの企画・開発・販売

株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団(http://www.waseda-e-life.co.jp/)
早稲田大学エルダリー・ヘルス研究所の協力のもと、運動プログラムはエビデンスを重視し、リハビリではなく「運動習慣を身に付ける」ことを目指したプログラムを早稲田イーライフ(デイサービス)にて提供

なお、MRIでは、実証実験を通じて蓄積したノウハウにより新たなサービス開発に取り組み、高齢者の自立支援に貢献していきます。 

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