ニュースリリース

初心者向けに投資をサポートするロボットアドバイザーを開発

生活スタイルに着目して最適な投資方針を提案
2017.6.13

三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森崎孝、以下「MRI」)と三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:長岡孝)は、個人の生活スタイルや行動から最適な投資方針を提案するロボットアドバイザーを開発しました。
2017年秋より、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の顧客向けにサービスの提供を開始する予定です。

1.開発の背景・経緯

個人向けに資産運用のアドバイスを提供するロボットアドバイザーの利用が拡大しています。
ただし、これまでにリリースされたロボットアドバイザーは、家計や資産運用の状況などに関する質問に答えることから始まるスタイルが多く、金融商品や資産運用の知識・経験が少ない若年層や初心者にとっては、質問に回答すること自体が難しいケースが少なくありません。

2.本ロボットアドバイザーの特徴

<生活スタイルから投資方針を提案>

今回開発したロボットアドバイザーでは、金融や資産運用に関する質問は最小限にとどめ、普段の生活スタイルや行動、価値観などを尋ねる形式がメインとなっています。これらの質問に対する回答に基づき、ロボットアドバイザーが生活スタイルの要素も加味したリスク許容度を診断し、それに適した投資方針や商品を提案します。
誰でも答えやすい普段の行動、価値観を尋ねることで、幅広い顧客層にご利用いただくことが可能となります。専門家や金融機関への対面相談を躊躇していた個人投資家の潜在的な相談ニーズに応える試みです。

<生活者市場予測システム(以下、mif※1)のデータベースを活用した人工知能モデル構築>

生活スタイルからリスク許容度を診断するロジックは、MRIが保有するmif データベースを活用しています。生活者3万人の2,000項目に及ぶ定点観測アンケートデータをもとに、人工知能モデルを構築しました。「スマートフォンの買い替えタイミングは?」「災害時への備えをしているか?」といった、これまでのロボットアドバイザーには見られないようなユニークな質問が今回の診断ロジックに採用されています。

3.今後の予定

三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、2017年秋より同社顧客向けに、ロボットアドバイザーによる投資提案サービスの提供を開始する予定です。
MRIでは、金融分野にとどまらず幅広い領域でロボットアドバイザーのロジック構築サービスを提供していきます。

※1:生活者市場予測システム(mif: Market Intelligence & Forecast)
毎年、生活者3万人を対象とした、2,000問からなる国内最大級のアンケートパネルです。

本ロボットアドバイザーの特徴
図 本ロボットアドバイザーの特徴

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