ニュースリリース

医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンスを公開

IBM Cloudを対象に医療セキュリティガイドラインへの対応状況を確認・整理
2021.8.31

株式会社三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森崎孝、以下 MRI)は、8月31日、医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンスとして、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下 日本IBM)のクラウドサービスであるIBM Cloud対応版を公開しました。

1. 背景・経緯

従来、国内の医療機関では、取り扱う個人情報の性質や非常時を想定した可用性の確保など、セキュリティへの不安からクラウド利活用があまり進んでいませんでした。

しかし、ヘルスケア分野におけるデータ利活用、医療情報の保全、院内システムのコスト低減、さらに新型コロナウイルスによる公衆衛生リスクの顕在化により、クラウドの利活用が注目されています。リモート会議システムによる人的接触回数の低減、非対面診療サービスの提供、効率的な事務手続きによる病院滞在時間の短縮等のニーズがこれまで以上に高まっており、医療機関でのクラウドサービスの採用は増加傾向にあります。

このような状況を踏まえ、MRIは2015年から、各社が提供するクラウドサービスについて、官公庁が発行する医療機関向けの情報セキュリティガイドラインへの準拠状況を個々に確認・整理し「医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンス」として公開してきました。

2. 概要・特徴

今回公開した「医療機関向け『IBM Cloud』対応セキュリティリファレンス」は、日本IBMが提供するクラウドサービス『IBM Cloud』について、仮想マシン(IaaS/PaaS)を利用した医療情報システム構築を想定し調査したものです。当該サービスが、総務省および経済産業省が公開している「医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドライン」に適合しうるかどうかを調査し整理しました。

本セキュリティリファレンスをご活用いただくと、当該ガイドラインへの適合性確認を容易に進めることが可能となります。

IBM Cloud対応版セキュリティリファレンスの取得については、日本IBMにお問い合わせください。

3. 今後の予定

今回確認・整理したセキュリティリファレンスを、医療機関を含めた多くの国内事業者の皆さまが活用することで、これまで以上にクラウド環境の利用が促進され、業務の効率性が高められることを期待しています。

MRIは、今後も各種の「クラウドサービス対応セキュリティリファレンス」を提供し、セキュリティ対策の向上とデジタルトランスフォーメーションのさらなる加速に貢献します。

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