ニュースリリース

医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンスを公開

Oracle Cloud Infrastructureを対象に医療セキュリティガイドラインへの対応状況を確認・整理
2022.8.8

株式会社三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)は、8月1日、医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンスとして、日本オラクル株式会社(以下 日本オラクル)のクラウドサービスであるOracle Cloud Infrastructure(OCI)対応版を公開しました。

1. 背景・経緯

これまで病院等を含む医療機関においては、取り扱う個人情報の性質や非常時を想定した可用性の確保、および大容量な医療画像の取り扱いなどの観点から、日本国内でのクラウド利活用はあまり進んでいませんでした。

しかしながら、ヘルスケア分野におけるデータ利活用、災害対策としての医療データの保全、院内システムのコスト低減等のニーズから、医療機関においてもクラウドサービスの採用が増加傾向にあります。さらに新型コロナウイルス(COVID-19)による公衆衛生上のリスクが顕在化したことで、リモート会議システム等による人的接触回数の低減、非対面による診療サービスの提供、効率的な事務手続きによる病院滞在時間の短縮等のニーズがこれまで以上に高まり、クラウドサービスを利用する医療機関が増えています。

このような状況を踏まえ、MRIは2015年から、各社が提供するクラウドサービスについて、官公庁が発行する医療機関向けの情報セキュリティガイドラインへの準拠状況を個々に確認・整理し「医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンス」として公開してきました。

2. 概要・特徴

今回公開した「医療機関向け『Oracle Cloud Infrastructure(OCI)』対応セキュリティリファレンス」は、日本オラクルが提供するクラウドサービス『Oracle Cloud Infrastructure(OCI)』を利用した医療情報システム構築を想定し調査したものです。当該サービスが、厚生労働省、総務省および経済産業省が公開しているいわゆる3省2ガイドラインに適合しうるかどうかを調査し整理しました。本セキュリティリファレンスをご活用いただくと、当該ガイドラインへの適合性確認を容易に進めることが可能となります。

Oracle Cloud Infrastructure(OCI)対応版セキュリティリファレンスの入手については、日本オラクルにお問い合わせください。
Oracle、Java及びMySQLは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。

3. 今後の予定

今回確認・整理したセキュリティリファレンスを、医療機関を含めた多くの国内事業者の皆さまが活用することで、これまで以上にクラウド環境の利用が促進され、業務の効率性が高められることを期待しています。

MRIは、今後も各種の「クラウドサービス対応セキュリティリファレンス」を提供し、セキュリティ対策の向上とデジタルトランスフォーメーションのさらなる加速に貢献します。

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