ニュースリリース

三菱総合研究所、国連人口基金ベトナム事務所と協力覚書を締結

ベトナムにおける高齢化等に関する課題解決に向けた連携を強化
2022.9.21

株式会社三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)は、8月25日、国連人口基金(United Nations Population Fund、以下 UNFPA)ベトナム事務所と、同国における高齢化や新たな人口問題に関する課題解決に向けた協力覚書を締結しました。本覚書を通じて、MRIはUNFPAと緊密に協力し、ベトナム政府や国際社会と連携しつつ、これらの社会課題に取り組みます。

1. 背景・経緯

高齢化はメガトレンドの一つとして、世界的な現象となっています。2015年から2050年にかけて、世界の65歳以上の高齢者は7億300万人から約15億人に増加し、世界総人口の15.5%を占めると推計されています。ベトナムは世界で最も高齢化が進んでいる国の一つであり、2011年から「高齢化社会」に突入、2036年には「高齢社会」になると予測されています。具体的には、60歳以上の高齢者数は現在の約1260万人(総人口の12.8%)から、2038年には2200万人(同20%)に増加することが見込まれています。日本では1980年代から急速に高齢化が進み、現在では総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は28%以上と世界で最も高い水準にあります。MRIはこの30年間、介護保険制度の導入や民間介護事業者への支援など、日本の高齢化対策の制度設計などを通じて、誰もが安心して暮らせる社会の実現に向けて取り組んできました。

2. 協力覚書の概要

本協力覚書では、高齢化の問題や、若者のヘルスケアなどの人口問題に焦点を当て、次のような活動において協力関係を強化します。
  • 共同研究やコミュニケーション、コンサルティング、プロジェクト遂行支援、研究成果の公開イベントの共同開催
  • 人材育成・交流プログラムの開発
  • 高齢化や人口動態を見据えた官民連携の推進
  • 高齢者ケア・サポートの発展を促進するための日越のネットワーク拡大 など

3. 今後の予定

今回の協力覚書締結を通じて、UNFPAと緊密に協力しつつ、医療・社会福祉サービスの改善や高齢者のための環境づくりなど、高齢者支援におけるベトナムでのベストモデルを模索しながら、ベトナムの社会課題解決と日系企業の事業機会の創出に貢献するための取り組みを進めます。

参考

UNFPAベトナム事務所について

UNFPA(国連人口基金)は、国連の性と生殖に関する保健機関です。UNFPAのミッションは、「すべての妊娠が望まれ、すべての出産が安全で、すべての若者の潜在能力が発揮される世界を実現する」ことです。予防可能な妊産婦死亡ゼロ、家族計画のアンメットニーズゼロ、ジェンダーに基づく暴力やその他の有害な慣行ゼロという変革の成果を達成することを目指しています。UNFPAベトナムは現在、2022年から2026年までのベトナム向け第10次国別プログラムを実施しています。

UNFPA's mission is to "deliver a world where every pregnancy is wanted, every childbirth is safe and every young person's potential is fulfilled".

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