先端技術が実現する未来社会を描く

技術の実用化・社会実装は未来の社会・経済ならびに人々の人間性にも光と影を及ぼす可能性があります。

当社では、ゲノム医療・人間拡張(ロボティクス)・汎用AI・量子コンピュータの4つの技術テーマを対象として、技術開発の状況を把握し将来の見通しを分析・評価しています。例えば、ゲノム医療分野では、がん患者の遺伝子情報に関する大規模データベース構築の取り組みが注目されていますが、がんの根治療法の開発が認知症の根治療法の開発より先行すると、認知症患者が増加する可能性が考えられます。また、サービス分野へのロボットの普及は生産性を向上させ、商品やサービス価格を下げて国民生活を豊かにする可能性がある一方、ロボット化のスピードが生産年齢人口の減少スピードを上回れば、失業者の増加を招き経済的格差を拡大する可能性があります。このように、先端技術の開発においては、未来社会に及ぼす社会的影響を適切に分析・評価し、より良い社会の実現に向けた対応策を進めることが今後さらに重要になります。
未来の飲食分野のサービスロボット
未来の飲食分野のサービスロボット