ニュースリリース

メガソーラー発電事業のファンド構想に係る連携について 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社とメガソーラーファンドの設立に向けて協力

2016.1.19

三菱総合研究所

POINT

 株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大森京太、以下「MRI」)は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:長岡 孝、以下「MUMSS」)とメガソーラー発電事業のファンドの設立に向け合意書を締結しました。
本ファンドの実現を通じて、シンクタンクとして蓄積した知見のみならず、事業参画の経験を活かしながら、太陽光発電事業の適切な開発及び健全な運営を行うことにより、我が国における長期安定的なエネルギーの確保に貢献して参ります。
株式会社三菱総合研究所は三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社とメガソーラー発電事業のファンド構想に係る連携につき合意書を締結し、メガソーラー発電事業の新たなマーケットに着目したファンド設立に向け協力していくことといたしました。

国内における再生可能エネルギーの拡大は第四次エネルギー基本計画の中核に位置付けられた指針です。2012年7月に開始されたFIT(固定価格買取制度)により国内の再生可能エネルギーは年率33%にも上る急拡大を遂げています。一方で、地域の貴重な資源を活用する再生可能エネルギーの中でも、特に広大な用地を必要とするメガソーラー発電事業の適切な開発及び健全な運営が大きな課題となっています。

その解決に向け、MRIとMUMSSは、新たに設立するファンドにより、着工前又は建設中(プライマリー)ないし運開後(セカンダリー)のメガソーラー発電事業を取得する枠組みを提案いたします(「図:事業スキーム」ご参照。)
図 事業スキーム
図 事業スキーム
※将来的には太陽光発電以外の再生可能エネルギー事業の取得も検討
MRIグループは、熊本県や兵庫県でのメガソーラー発電事業参画の経験を活かして、対象となるメガソーラーサイトの選定と評価、事業譲渡・承継等に係る各種手続きの支援、ファンドがメガソーラー発電事業を健全に運営するためのアセットマネジメント(AM)業務を担います。また、自らのネットワークを活かし、技術面のノウハウを有する電力系関連会社等とも協働して参ります。

MUMSSはこれまでの各種ファンド組成の経験を活かし、投資家の募集業務及びファンド組成業務を担います。メガソーラーサイトという社会インフラの金融商品化を通じて、PRI(責任投資原則)に基づくESG(Environmental(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治:ガバナンス))の観点からの新たな投資機会を創出すると共に、リスク分散及び長期安定運用という観点からインフラセクターへの投資ニーズが強い年金基金を含めた機関投資家の投資ニーズに応えて参ります。

本ファンドの設立により、技術面、資金面等の事情により開発が停滞しているメガソーラーサイトの適切な開発を推進するとともに、事業のオーナー側の事情(事業継続が困難)や技術面での課題(十分な発電量が得られない等)を抱えるメガソーラーサイトの価値を最大限に高め、長きにわたり地域から愛されるメガソーラー発電事業の健全な運営に貢献して参ります。これにより、太陽光発電事業を電力の安定供給の一翼を担う長期安定的な電源とする「PV100年構想」の実現を目指します。

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