ニュースリリース

三菱総合研究所、エクセルギー・パワー・システムズ社と業務資本提携

再生可能エネルギー主力電源化に必要な高速調整力の実装に向けて協業
2019.7.23

三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森崎孝、以下 MRI)は、東京大学発の蓄電池ベンチャー企業であるエクセルギー・パワー・システムズ株式会社(本社:東京都文京区、CEO:ムセル マイク、以下 エクセルギー社)と業務資本提携を行いました。
再生可能エネルギー主力電源化に必要な高速調整力※1の実装に向けて協業していきます。

1. 背景・経緯

再生可能エネルギーの普及拡大は、日本の重要政策課題です。さらなる普及を進め主力電源化を果たすためには、風況や日射量変動に起因する発電量の急激な過不足に対応する高速調整力の確保が重要です。
エクセルギー社は、独自開発した高出力で応答性の高い蓄電池を活用して、再生可能エネルギー普及の進む欧州で、高速調整力サービスの提供に挑戦しています。このたび両社は、エクセルギー社の蓄電池とそれを用いた事業経験、およびMRIの制度知見やソリューションを組み合わせることで日本での課題解決を目指すことに合意し、7月23日に業務資本提携を行いました。

2. 概要・特徴

主に以下の分野で協業を推進します。

1)制度設計検討
欧州の事例などを踏まえて再生可能エネルギー主力電源化に必要な調整力制度設計のあるべき姿を検討し、日本での事業環境整備に貢献します。

2)プロジェクト開発
さまざまなパートナー企業と連携しながら、エクセルギー社蓄電池の特徴を活かした高速調整力プロジェクトの実装・展開を図ります。

3. 今後の予定、見通し

両社は、上記協業を着実に進めて、再生可能エネルギー主力電源化の実現への貢献を目指します。MRIは、今回の取り組みを含め、調整力分野やVPP※2分野におけるコンサルティングサービスやソリューション開発・提供を強化していきます。

※1高速調整力:電力の需要と供給を常に一致させるために必要な電源・リソースを調整力と呼び、なかでも、稼働指令を受けてから短時間で応答できるものを高速調整力と呼ぶ。

※2VPP:バーチャル・パワープラント(Virtual Power Plant)の略。蓄電池や自家発電設備などの需要家側エネルギーリソースを、IoT等で束ねて制御することで、従来からの大型発電所と同等の機能を提供すること。

【参考】エクセルギー・パワー・システムズ株式会社について

(1) 商号 エクセルギー・パワー・システムズ株式会社
(2) 本社 東京都文京区本郷七丁目3番1号
(3) CEO Dr. ムセル マイク
(4) 設立 2011年5月
(5) 事業内容 高出力で応答性の高いエクセルギー電池の開発・製造
欧州を中心とした実機導入と運用による高速調整力サービスの提供

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