ニュースリリース

三菱総合研究所、サウジアラビア投資・リサイクル公社(SIRC)とサウジアラビアにおける廃棄物管理・リサイクル高度化に関する協力覚書を締結

2022.4.26

株式会社三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)は、3月31日、サウジアラビア投資・リサイクル公社(Saudi Investment Recycling Company、以下 SIRC)と、同国における廃棄物・リサイクル分野の研究開発戦略の構想、人材育成等のための戦略策定について協力覚書を締結しました。本覚書を通じて、MRIはサウジアラビアの廃棄物管理・リサイクル高度化への貢献を目指します。

1. 経緯

サウジアラビアは、2016年4月「サウジ・ビジョン2030」を発表し、石油産業のみならず多様な産業での包括的経済発展を目指し、人材育成、民営化、外資導入、市場開放等で大規模な改革方針を示しています。「サウジ・ビジョン2030」の実現に向けて、日本とサウジアラビアは石油の供給国と消費国という関係から共に発展するための戦略的パートナーシップを目指し、2017年3月に「日・サウジ・ビジョン2030」を発表しました。本ビジョンの下、日本とサウジアラビアではさまざまな二国間協力プロジェクトが提案・合意されており、2020年にはサウジアラビア環境・水・農業省と日本の環境省が、廃棄物管理を含む、環境分野における協力覚書を締結しました。

MRIは、両国の協力覚書に基づき、環境省とともに、過去数年間にわたりサウジアラビアにおける廃棄物管理・リサイクル産業の育成事業を支援してきました。一方、SIRCはサウジアラビアにおける廃棄物管理・リサイクル産業育成を担い、「2035年までに廃棄物の直接埋立94%削減」という野心的な目標を掲げています。

このたび、MRIは、日本およびサウジアラビアにおける廃棄物・リサイクル市場に対する理解や国内外の人的ネットワーク等を活用し、SIRCとともにサウジアラビアにおける廃棄物管理・リサイクル市場の高度化に連携して取り組むことに合意しました。

2. 協力覚書の概要

1)目的

MRIとSIRCは「サウジ・ビジョン2030」に基づくサウジアラビアの国家廃棄物管理計画に沿って、同国の廃棄物・リサイクル市場創出に協力して取り組みます。

2)内容

MRIとSIRCは本覚書に基づき、主に以下の領域における協力内容を具体化します。
  • SIRCの研究開発戦略の構想
  • SIRC職員の廃棄物・リサイクル事業にかかる能力向上プログラムの検討
  • SIRCと日本の廃棄物・リサイクル分野関連企業とのマッチング
  • 上記取り組みを通した将来的な共同事業の検討

3. 今後の予定

MRIは、今回の協力覚書締結により、上述の領域を中心に、今後の協力の具体化を進めます。MRIとSIRCは、上述の領域の協力に基づき、将来的な共同事業開発の可能性についても協議を進めます。

【参考】MRIについて

MRIは、新たな成長市場としての潜在力を持つ中東を重点エリアと捉え、2021年2月にUAE・ドバイに海外拠点を設立しました。幅広い分野の社内専門家や国内外のパートナーと連携しながら、同地域の社会課題解決と経済成長を目指した事業を展開しています。特に、環境分野においては、これまでの事業活動で蓄積してきた知見、技術、ノウハウに加え、官公庁での豊富な受託実績を生かしてさまざまな事業を展開しています。

【参考】SIRCについて

Saudi Investment Recycling Company(SIRC)は、国王勅令に基づきサウジアラビアのソブリンウェルスファンドであるPublic Investment Fund(PIF)が100%を出資して2017年に設立された廃棄物・リサイクル事業会社であり、所管官庁である環境・水・農業省との連携のもと、サウジアラビア全土における廃棄物管理・リサイクル産業の立ち上げを担うことが同社のミッションです。主な事業内容は、廃棄物・リサイクルに関する施設・インフラ開発投資、運営などです。

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