ニュースリリース

三菱総合研究所、日本企業のDX推進状況調査結果を公表

進展度と成功要因を分析
2022.5.25

株式会社三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)は、売上高100億円以上の国内民間企業を対象とした「DX推進状況調査」を実施し、このたびレポートをまとめました。調査で明らかになった、日本企業のDX取組進展度と成功要因について本日公表します。

1. 背景

DX戦略策定の動きが広がるなか、多くの企業でDXの成果はいまだ限定的であると言われます。一方で、デジタル新事業の創出とともに既存事業の業務を効率化させる「両利き経営」に成功し始めている企業もあります。こうした差が生まれる要因や成功の鍵を明らかにすべく、MRIは、2021年12月、国内企業を対象にDX推進状況についてアンケート調査を実施しました。

2. 調査結果

調査により把握された現状や課題を分析し、次の2点が明らかになりました。

① DXビジョンの策定・アップデートの重要性

  • コロナ禍において、ビジョンを策定し計画通り実行している企業の40%が業績を向上させているのに対し、立案予定はない企業では業績向上が9%である
  • ビジョン立案済みの企業のうち、その実行度が高いほどビジョン策定の必要性を感じている

② DXにおける課題や取組優先事項

  • 業種によりデジタル化の進展度に差が生まれており、製造業であれば「業務改善・改革によるデータ取得化」など、今後の展開や取組優先事項が異なる
  • 企業が課題視する「DX人材」について、「データサイエンティスト」だけではなく、社内のビジネス課題をデータと紐づける「ビジネスサービス人材」など、デジタル化の進展度によって求められる人材が異なる
調査レポートをご希望の方は、下記フォームにアクセスのうえ必要事項をご入力ください。折り返しダウンロード用URLをご案内いたします。

レポート内容

(1) 日本企業におけるデジタル化の進展度

  • デジタル化の3段階に関する、進展状況
    (「デジタイゼーション」⇒「デジタライゼーション」⇒「デジタルトランスフォーメーション」)
  • 上記3段階における、業種ごとの停滞段階

(2) DXに関する取組の実施状況

  • 「DXビジョン策定」「KPI設定」「DX投資」に関する実施状況

(3) DXに関する取組の成功要因

  • 自社のDX成功要因についての回答結果

(4) ビジョン作成の重要性

  • ビジョン策定とその実行状況に対する、新型コロナ禍の業績との相関
  • ビジョン実行度が高い企業にとっての、新たな課題とは

(5) 業種別のデータ活用の進展度

  • 経営上の意思決定をデータに基づいて行う「データ駆動経営」の進展度
  • 各業種における、データ駆動経営の実現で目指す今後の姿

(6) データ駆動経営の進展度による課題感の違い

  • 自社のデジタル人材育成における要件や人材のニーズについて

(7) DXリスタートに向けて

「日本企業のDXの推進状況と成功要因」表紙

【参考】調査概要

  1. 調査時期:2021年12月
  2. 調査方法:Webアンケート
  3. 調査対象:
    対象企業:直近1年間の売上高が100億円以上の企業1,000社
    回答者:自社内のデジタル化・DXの取組に関与している従業員
表1 勤務先企業の直近1年間売上
表1 勤務先企業の直近1年間売上
表2 勤務先企業の業種
表2 勤務先企業の業種
表3 回答者の役職
表3 回答者の役職

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