福島第一原子力発電所の廃炉マネジメント

福島第一原子力発電所の廃炉マネジメント

福島第一原子力発電所の廃炉・放射性廃棄物に関する対策支援

POINT

福島第一原子力発電所は事故後、前例のない廃炉に向けて長い道のりを歩んでいます。廃炉の工程を示した「東京電力(株)福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置に向けた中長期ロードマップ」によれば、廃止措置が終了するまでの期間は30~40年を要するという計画となっており、これを達成するための研究・技術開発も、国が主体的に関わりながら進められているところです。
当社は、1970年の創業以来50年以上にわたり培ってきた原子力に関する専門知識と、シンクタンクとしての問題解決能力を活用し、安全かつ円滑な廃炉の実現に向けて、廃炉に関わる課題の抽出・戦略立案、廃炉における技術課題解決、研究開発・廃棄物マネジメントなどを支援いたします。

サービスの特徴

蓄積してきた廃炉に関する豊富な知見を活用

廃炉に関する技術開発のプロジェクトマネジメントや基礎・基盤研究のための研究マップ作成支援などの豊富な知見を活用し、中長期視点での企画立案、国内外の技術知見を活用した技術課題の解決、事業マネジメントの支援を実施します。

廃炉から廃棄物処分に至る包括的な支援が可能

廃炉から廃棄物の処理・処分という安全かつ着実な遂行が求められる前例のない課題に対して、放射線や廃棄物を対象とした現場でのマネジメント支援の経験、経営コンサルティングやITソリューション提供の中で培った知見を活用し、課題の把握およびその解決策の選定から実装まで幅広い支援を実施します。地域振興策の策定や事業説明、リソース・情報管理、課題管理など幅広い支援を実施します。

サービスメニュー

1. 技術導入に関するコンサルティング

円滑な廃炉のキーとなる技術を探索した上で、優先的に導入すべき重要な技術を抽出・整理し、廃炉への導入を支援
例:現場での通信環境の整備、各種データ管理・活用、など

2. 研究開発マネジメント支援

中長期的な対応が必要となる課題を探索した上で、求められる研究開発・技術開発の計画を立案し、開発から現場適用までのマネジメントを支援

3. 廃棄物のマネジメント支援

廃棄物の処理・処分の準備段階における技術的要件の調査、運用段階における放射線管理や工程管理のシステム開発、廃炉作業に必要な人材の分析・育成支援など、円滑な事業遂行を支援

実績のご紹介

  • 廃炉・汚染水・処理水対策に係る研究開発マネジメント(官公庁)
  • トリチウム水の処分技術に係る調査研究(官公庁)
  • 福島廃炉総合リスク評価手法の開発(外郭団体)
  • 廃炉作業に係る安全基準などの調査・研究(外郭団体)
  • 関係者連携強化のためのポータル構築(外郭団体)
  • 福島第一原子力発電所の基礎・基盤研究開発の戦略方針検討(研究機関)
  • 業務プロセス改善案およびツール類の構築(民間企業)
  • 限定されたリソースの有効活用方策検討(民間企業)
  • トリチウム分離技術開発に係るマネジメント支援(民間企業)
  • 放射性物質の放射能分析のための人材育成カリキュラムの策定(官公庁)

よくある質問

Q  原子力に関してどのような専門性を持っていますか。

A 当社には、原子核物理、原子力工学などの高等教育を受け、原子力技術や原子力安全などのリテラシーを有するコンサルタントが多数在籍しています。原子力分野のコンサルタントは、社会科学、経営コンサルティング、ITソリューション、モデリング&シミュレーションなどのスキルと融合させることで、お客さまの課題解決に貢献しています。

Q 廃炉マネジメントとして福島第一原子力発電所のみを対象としているのでしょうか。

A 当社では、福島第一原子力発電所の事故収束に向けた取り組みに継続的に関与していますが、同発電所に限らず、その他の施設も対象に、廃止措置に関する技術的・社会的課題の解決に向けた支援を行っています。また廃炉・廃止措置に伴い発生する廃棄物のマネジメント(事業性評価、事業詳細設計、事業化支援)や発電所立地地域の振興策策定の支援も行っています。

Q 原子力分野に関する海外とのネットワークについて教えてください。

A 当社は、欧米、アジアなどのリサーチファームやコンサルティングファームと業務協力体制を構築しています。原子力分野では、これまでの業務を通じて、米国、フランス、イギリス、ドイツ、ロシアなどの海外機関とネットワークを有しています。

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