DIGITAL for GOOD

DIGITAL for GOOD

英国の著名なFintechコンサルタントであるクリス・スキナー氏の最新刊『Digital for Good』の日本語版を出版しました。

本書の中でスキナー氏はもともと本書のタイトルを『Purpose-driven Banking』にしようと考えていたことを明かしています。これは、これまでスキナー氏がタイトルに入れてきたデジタルというものはあくまで手段であり、手段を活かすためには何のために自行があるのかという存在意義、まさにパーパスが重要となるためです。いかなる企業にも自社が存在するパーパス・存在意義が必要であり、それがなければ生き抜くことはできません。さらに、その目的は現在、そして未来の顧客や従業員が共感できるものでなくてはなりません。そこで本書のタイトルにある「Good」が意味を持ってきます。

多くの人が信じ、支援できる「よいこと」を多面的にみるため、世界中の専門家やエグゼクティブからの寄稿やインタビューを中心に本書は構成されています。

本書で解説する観点は金融機関のみならず、パーパスに基づいた経営を推し進めようとするすべての組織において、教訓、道標となる内容となっています。

目次

なぜよいことのためにデジタルを活用すべきなのか
今日の銀行の問題点は何か
銀行はアルゴリズムにとってかわられる
個人投資家が世界を変える
INTERVIEW ビットコイン財団(米国)会長 ブロック・ピアース氏
オムニチャネルかオムニアクセスか
デジタル・イノベーションがコロナウイルスと気候変動に揺れる世界にもたらすもの
教育なんだよ!(銀行化じゃないんだ)
よいことのための決済デジタル化
銀行と技術者がESGに対してできることは何か
サステナブル・インベストメントができるまで
グリーン・フィンテックの未来はアジアにある
INTERVIEW エクスティンクション・リベリオン(英国)共同設立者 ゲイル・ブラッドブルック氏
コミュニティと目的に向けて
サステナビリティを重視する世代に向けた銀行のプロダクトデザイン
グリーン・ファイナンスを特別でないものにしよう
「パーパスドリブン」の本当の意味とは何か
より良い銀行
なぜ目的が重要なのか
INTERVIEW モンゾ(英国)共同創業者 トム・ブロムフィールド氏
ロイヤル・カスタマーの再来
ボブ・ディランの歌と銀行業務(あるいはパーパスドリブンの金融の背後にある「理由」)
INTERVIEW ディスカバリー・グループ(南アフリカ)創業者兼CEO エイドリアン・ゴア氏
ともに世界をよりよくしよう
南半球からの視点:オーストラリアのパーパスドリブン型銀行
INTERVIEW アルジェンタ(ベルギー)CEO マーク・ラウワース氏
このデジタル時代にパーパスドリブン型の金融はどうしたら成功できるか
コミュニケーションは人と地球を救う
いかに変革を成し遂げるか
未来への展望:2030年からの視点
「2040年における私の人生、私の銀行」
INTERVIEW 世界経済フォーラム銀行業界ヘッド デレク・バラルディ氏
結論、主要論点とそのポイント

詳細

著者
クリス・スキナー【著】 、三菱総合研究所【訳】 、河内善弘猪瀬淳也、阿部義和石井一成、市川智、稲葉翔一菅谷元英、福田好恵、力丸聖史【訳者】
発売日
2023.3.22
発行
株式会社きんざい
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