ニュースリリース

渋滞緩和に向けた社会実証実験を開始、INCFでオープンイノベーション支援

富士吉田市で観光客誘致と経済効果の関連を検証
2018.7.27

三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長 森崎孝、以下「MRI」)が運営する未来共創イノベーションネットワーク(以下「INCF」)は、大企業とベンチャー企業との連携のもと、社会課題である渋滞解消を目指すワーキンググループの活動および社会実証を進めています。INCFベンチャー企業会員である株式会社ベスプラ(以下「ベスプラ」)が、INCF活動の一環として渋滞解消および地域活性化を目的とした実証実験を7月13日に富士吉田市で開始しました。INCFは、この実証実験への参加者拡大、効果検証などを支援しています。

1. INCFの渋滞解消に向けた動き

MRIは、「100億人が豊かに暮らせる持続可能社会」を実現するため、革新的技術とオープンイノベーションを活用して社会課題の解決策を共創・実現するプラットフォーム“未来共創イノベーションネットワーク”を提唱し、事務局としてその運営にあたっています。

INCFでは、環境負荷や交通事故などの影響が大きい渋滞という社会課題に対し、渋滞解消を目的としたワーキンググループ(※1)を設置、課題解決の方策や新ビジネスのあり方を議論しています。 

2. 山梨県富士吉田市での社会実証実験

このたびINCF活動の一環で、渋滞緩和と観光地繁栄を両立したサービスの社会実証実験が富士吉田市で開始されました。INCF会員企業が開発したアプリを用いて、渋滞情報と渋滞回避までの時間内に利用できる周辺観光地のお得情報をお知らせすることで、渋滞回避に向けた行動を促すものです。

実証実験の内容

  • 富士吉田市周辺から首都圏への主幹道路である中央高速道路(上り)の交通情報を監視・予測し、渋滞発生が予想される30分前に観光地の店舗へ連絡、時間限定割引クーポン(タイムセール)の発行を誘発
  • 30分後の渋滞発生時に、アプリユーザー宛に渋滞発生の連絡とともに、渋滞緩和までの所要時間とその時間を楽しく過ごせるお得なタイムセールと近隣の観光地情報を提供
  • アプリユーザーの行動変容率等を計測し、今後の連携施策やサービス展開などを検証
(富士吉田市は、年間501万人の観光客が訪れる人気の観光地であり首都圏へ帰路の渋滞も多く、今回の社会実証実験の趣旨に適合) 

スケジュール

  • 2018年4月から協力店舗募集開始(現在50店舗以上が協力、今後増加見込み)
  • 2018年7月実証実験用機能を追加した対応アプリの提供開始
  • 2018年12月までの約半年間、富士吉田市にて社会実証実験を実施予定

対応アプリ『ザ・タイムセール』(株式会社べスプラ(※2)

  • 店舗の訳ありお得情報を、近くにいるユーザーへ配信するスマートフォンアプリ
  • 『時限的価値』を発生させ、アプリユーザーの行動変容を促すことで『地域課題』を解決するとともに、その地域の活性化を推進
iOSアプリ:https://apple.co/2zvnBnn
Androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.bspr.thetimesaleportal 
三菱総合研究所では、大企業とベンチャー企業との連携等を通じ、今後もビジネスによる社会課題解決に向けて、活動してまいります。

(ご参考)ベスプラ ニュースリリース
https://www.thetimesale.jp/

 

※1 ワーキンググループ参加企業:トヨタ自動車株式会社、株式会社電通国際情報サービス、日本電気株式会社、アジアクエスト株式会社、株式会社ベスプラ等

※2 株式会社ベスプラ(本社:東京都渋谷区、代表者:遠山陽介)は、2012年4月設立のITサービス企画運営、システム受託等を主要事業内容とするベンチャー企業。フードロス削減や渋滞解消などの課題解決とITサービスを結びつける各種ビジネスを展開。

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