ニュースリリース

三菱総合研究所、三菱自動車ファイナンスに審査AIサービスを提供開始

AIによるオートクレジット審査業務の一部自動化を実現
2021.7.12

株式会社三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森崎孝、以下 MRI)は、7月1日から「審査AIサービス」を三菱自動車ファイナンス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:西山誠弘、以下 三菱自動車ファイナンス)に提供開始しました。

1. 背景・経緯

MRIは2020年12月から、個人向けローンおよびクレジット商品の審査業務をAIモデルで自動化する「審査AIサービス」を提供しています。

三菱自動車ファイナンスは、本サービスの導入にあたり、実務者(審査官)を交えたモデルやシステムの評価、ならびにサービス検証を経て、今般、同社のオートクレジット審査業務において、本サービスの実務適用を開始しました。

2. 審査AIサービスの概要

経営環境や競合状況など金融機関を取り巻く環境が厳しくなる中、個人向けのローンおよびクレジット商品の審査業務には、「回答スピード」「効率性」「客観性」のさらなる向上を目指した業務のDXが求められます。コロナ後のニューノーマルに適応するためにも、業務のBCP(事業継続計画)の再構築が必要不可欠な状況にあります。

MRIが提供する「審査AIサービス」は、従来人間(審査官)が行っていた審査の諾否判定(融資可否の判断)を学習したAIモデルを搭載した「審査AIシステム」を、金融機関の審査業務システムに連携させることで、審査の自動化を促進し審査業務のDXを支援します。

申し込みを受け付けた各案件に対して、AIモデルによって承認確率が算出され、この値に応じて業務フローの制御が可能となります。これにより、全体の50%~70%程度の案件について人間の審査を介さずに自動での承認回答が可能となります。

審査AIシステムと審査業務システムの連携はAPI※1によって行われるため、審査業務システム側はインターフェース等の小規模な改修のみとなり、現実的な時間とコストでAIモデルを導入することが可能です。また金融機関ごとに独立した審査AIシステムを構築するため、AIモデルのモニタリングやメンテナンスがしやすく、高い保守性を実現します。

※1:API(Application Programming Interface)とは、異なるシステム間でデータ等を連携するためのインターフェースを定めた仕様です。

目指す姿
審査AIサービスの導入で目指す姿のイメージ
出所:三菱総合研究所
APIによるシステム間連携
APIによるシステム間連携のイメージ
出所:三菱総合研究所

3. 今後の予定

今後は、実務適用を通じた審査AIシステムのモニタリングを行い、AIモデルの性能やユーザビリティの向上など、審査AIサービスのさらなる高度化を図ります。

【参考】三菱自動車ファイナンス株式会社 企業概要

  1. 名称:三菱自動車ファイナンス株式会社
  2. 所在地:東京都港区芝浦三丁目1番21号
  3. 代表者の役職・氏名:取締役社長 西山誠弘
  4. 事業内容:金融業、個別信用購入あっせん業およびその代行業、総合リース業およびリースの代行業、レンタル業
  5. 資本金:30億円
  6. 設立年月日:2006年7月13日

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