ニュースリリース

地域課題を解決する「クラウドファンディングハンドブック」を公開

新たな資金調達手段の活用に向けて
2022.6.27

株式会社三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)は、6月27日、「地域課題解決のためのクラウドファンディングハンドブック ~担当者だけが知っている!成功の秘訣~」を公開しました。地域課題解決に向けた財源確保の有効策であるクラウドファンディング(以下 CF)に挑戦する人・団体をサポートし、成功へと導くことを目的としています。

1. 背景

地域課題の解決に向けて、人口減少や高齢化の影響から税金以外の新たな財源の確保や、民間・市民の参画が求められています。新たな財源の一つとして、また、地域内外の人々を巻き込んだ課題解決の手段としてCFが注目され、CFに取り組む自治体や地域に根差した企業・団体が増えています。

しかし、CFのポイントやノウハウが蓄積されておらず、初めて企画する際に苦労するケースが多いという実態があります。MRIでは、地域課題解決のためのCFを実施した事例を調査し、成功の秘訣や注意すべき点を見いだし、本ハンドブックにまとめました。

2. 概要・特徴

本ハンドブックでは、地域課題解決のための資金調達の基礎事項として、ふるさと納税、CF、通常の寄附それぞれの比較や、行政/民間/官民連携といったCF実施主体の分類を取り上げました。CFを企画する際に、その流れと課題解決のポイント(チェックリスト)を参照し、1項目ずつ確認できる形となっています。また、支援者の動向やすでにCFを実施している3地域の取り組み事例を掲載しています。

「1Project 1Purpose」「共感を呼ぶストーリー」「実施者の強い思い」など、今まで言語化されることの少なかったCF成功へのポイントについて言及し、CFページの閲覧者が寄附したいと思える企画に仕上げることの重要性を述べています。

取り組み事例では、地域課題解決のためのCFを実施し成功した事例について詳細に紹介しています。

  • 切符販売所がなくなり高校生の通学定期券購入に支障を来したものの、CFで運営費の調達に成功した事例(山梨県市川三郷町)
  • 動物園の飼育動物の環境エンリッチメント(野生本来の環境に近づけること)と、地域の害獣問題を同時に情報発信・啓発するためのCFを実施し、多くの賛同者獲得と実証事業実施に至った事例(千葉県千葉市/千葉市動物公園)
  • CFで地域住民が集う場を整備し、交流促進や介護予防、移住者の拡大につながった事例(愛媛県宇和島市)

CFの寄附金には、額面の価値に加え、寄附者の共感や期待の気持ちが付与されるという特徴があります。企画者にとってはリスクマネーの調達手段のみならず、広報や協力者の獲得といった効果があり、今後さらに注目が高まる可能性があります。

クラウドファンディングハンドブック

目次

はじめに
01. 地域課題解決の資金調達の基礎事項
02. クラウドファンディング企画の流れ
03. 課題解決のポイント(チェックリスト)
04. 支援者の動向
05. 取組事例

3. 入手方法

「地域課題解決のためのクラウドファンディングハンドブック ~担当者だけが知っている!成功の秘訣~」をご希望の方は、以下にアクセスのうえ必要事項をご入力ください。ダウンロード用ページをご案内します。

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