ニュースリリース

Beyond 5G時代のイノベーション高速化を支えるテストベッドの在り方に関する共同研究結果を公表

2022.9.30

株式会社三菱総合研究所
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科

POINT

株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)と国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(所在地:東京都文京区、研究科長:染谷隆夫)中尾彰宏研究室(以下 中尾彰宏研究室)は共同研究を行い、Beyond 5G時代のイノベーション迅速化を支えるテストベッドを「ラピッド・イノベーション・テストベッド(RITB)」と称し、その要件と具体像を公表しました。

1. 背景

次世代の無線通信技術(Beyond 5G)等が普及する2030年代、ネットに流通する情報量は飛躍的に増大し、デジタルを活用したサービス開発と市場展開は迅速化します。各産業において、消費者の要望に素早く対応すべく、多様で迅速なイノベーションを創出することが求められます。

イノベーション創出を支える場として、繰り返し試験を実施できる場「テストベッド」が注目されています。MRIと中尾彰宏研究室は、Beyond 5G時代の多様で迅速なイノベーションを実現するためのテストベッドの在り方について、共同研究を実施しました。

2. 主な研究成果

共同研究では、国内外の先進的なテストベッドのケーススタディを行いました。得られた知見を踏まえ、Beyond 5G時代のイノベーションを支える場を「ラピッド・イノベーション・テストベッド(RITB)」と称し、RITBが備えるべき要件(迅速性・多様性・包摂性)を抽出しました。 また、それら要件を満たすテストベッドの具体像として、運営者と開発者の垣根をなくし生活者も巻き込むことで市場検証を迅速化する「混然一体型丸ごとテストベッド」と、デジタルツインをリアルな世界と連携させつつ複合分野間のデータ連携を図る「多分野連携型リアル・デジタル融合テストベッド」の2つを提案しました。
混然一体型丸ごとテストベッドのイメージ
混然一体型丸ごとテストベッドのイメージ
出所:東京大学・三菱総合研究所
多分野連携型リアル・デジタル融合テストベッドのイメージ
多分野連携型リアル・デジタル融合テストベッドのイメージ
出所:東京大学・三菱総合研究所

3. 今後の展望

今後、MRIおよび中尾彰宏研究室は、今回提案した2つのRITBの実現に向けて、関係機関と連携しつつ検討を進めていく予定です。

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