今回の実証研究のうち、UPDATERが提供する再エネ電力メニューの契約者(家庭および企業)に対して行ったアンケート調査の結果、CO2フリーである(再生可能エネルギー由来の電力であり、発電時にCO2を排出していない)という環境価値以外の何らかの付加価値を重視する需要家は家庭で95%、企業で89%と非常に高い結果となっています。重視する付加価値の種類は、太陽光、風力、バイオマスなどといった再エネ電源の種類や、電源立地地域への貢献の取り組みなどが多くの需要家で挙げられています。また、重視する付加価値に対して、家庭では60%以上、企業でも50%以上の需要家が支払意思を有していました。
これらの結果から、再エネ電力に対するニーズは環境価値以外にも多様化していること、またその付加価値に対して支払意思を有する需要家も多く存在することが示されました。
カーボンニュートラル実現に向けて再生可能エネルギーの普及が急務である中、発電事業者側にとっても需要家側にとっても、再エネ電力の有する価値をこれまで以上に拡大させていくことの重要性が明らかになりました。