(1) 認知度:全国で上昇
- 大阪・関西万博に対する認知度※1は、全国で上昇傾向。前回調査の87.6%から2.0pt上昇し、89.6%となった。
- 地域別にみると、他の地域に比べ認知度の低いその他東日本でも、前回調査の84.1%から4.0pt上昇し、88.1%となった。
図1 2025年に大阪・関西万博が開催されることの認知度の推移(地域別)
- 年代別でみると、60-69歳や40-49歳代で上昇している。また若年層ほど認知度が低く20-29歳は79.7%、次いで30-39歳が83.9%であった。
図2 2025年に大阪・関西万博が開催されることの認知度の推移(年代別)
(2) 関心度:全国的に低下。特に京阪神圏や60-69歳で低下
- 大阪・関西万博に対する関心度※2は、全国で低下。前回調査の31.5%から4.1pt低下し、27.4%となった。
- 地域別にみると、これまで最も関心度が高かった京阪神圏で、前回調査の47.9%から7.8pt低下して、40.1%となった。また中京圏でも7.5pt低下、その他西日本でも6.5pt低下した。
図3 2025年に大阪・関西万博が開催されることの関心度の推移(地域別)
- 年代別では、60-69歳の低下が最も大きく、前回調査の33.6%から6.6pt低下して、27.1%となった。40-49歳も前回調査から5.6pt低下した。30-39歳は横ばい。
図4 2025年に大阪・関西万博が開催されることの関心度の推移(年代別)
(3) 来場意向:全国で低下。特に京阪神圏や60-69歳で低下
- 万博開催期間中の会場への来場意向※3は、全国で低下。前回調査の30.9%から4.0pt低下して、26.9%となった。
- 地域別にみると、これまで最も高かった京阪神圏で前回調査の47.2%から8.0pt低下して、39.3%となった。
図5 2025年大阪・関西万博への来場意向推移(地域別)
- 年代別では、これまで最も高かった20-29歳で前回調査の34.5%から8.6pt低下して、26.0%となった。30-39歳は横ばい。
図6 2025年大阪・関西万博への来場意向推移(年代別)
※図1~図6の数値は小数点以下第2位を四捨五入しているため、前回調査との差の値等が合わない場合があります。
(4) 関心や来場意向につながった情報源:各年代でテレビが多い
- 関心や来場意向のある層に、関心や来場意向につながった情報源※4を聞いた。各年代とも「テレビのニュースや情報番組」が最も多い。60-69歳では「テレビのニュースや情報番組」が91.1%と最も多く、次いで、「インターネットのニュースサイト」が44.5%や「新聞の記事・特集」が37.5%と多い。
- 20-29歳でも、「テレビのニュースや情報番組」が最も多いが、58.9%と各年代と比較すると少ない。次いで多いのは、「InstagramやX(旧Twitter)などのSNSでのインフルエンサーや一般人の発信」が23.1%、「インターネットのニュースサイト」が22.1%であった。また、「キャラクターの公式ライセンスグッズショップ」が各年代で最も多く13.9%であった。
表1 関心や来場意向につながった情報源(関心・来場意向のある層)
(5) 機運醸成における課題と示唆
機運醸成に向けては、京阪神や60-69歳など、関心や来場意向が低下した地域や年代の回復が課題である。また、20-29歳の認知の向上や、関心や来場意向を維持している30-39歳の期待感を高めることも必要である。
20-29歳に対してはSNSやキャラクターの発信等を通じて接点を増やすこと、30-39歳に対してはSNSや街中のリアルの接点で万博の魅力を発信することで期待が高まる可能性がある。60-69歳にはテレビや新聞を通じて万博の開催意義や展示内容などを伝えていくことが有効であると考える。
20-29歳に対してはSNSやキャラクターの発信等を通じて接点を増やすこと、30-39歳に対してはSNSや街中のリアルの接点で万博の魅力を発信することで期待が高まる可能性がある。60-69歳にはテレビや新聞を通じて万博の開催意義や展示内容などを伝えていくことが有効であると考える。