中尾 私のチームではB to C企業のお客さまが多いので、オーソドックスには顧客像の理解、少し発展的には需要の的確な把握に向けてデータ活用を推し進めていきたいと考えています。短期スパンで需要予測をしながら、お客さまのサプライチェーンの最適化・効率化をご支援できるのが理想だと思います。そのためにもリアルタイムなデータを活用した需要の先読みは欠かせませんし、Web検索データに期待しているところです。ひいては需要の先読みに基づく、ダイナミックプライシングへの応用や商品・サービス開発にも役立てたいですね。アンケートを取る手間や時間が不要で、すぐに世の中の動きを見られる特長を活かし、状況の変化に応じて企業や行政が柔軟に対応できる仕組みづくりにも繋げていきたいと考えています。
牛島 Web検索データは課題解決に向けたインサイト、ヒントを獲得する有効な手段ですが、課題解決に向けた本格的な打ち手を検討するには、データ活用の目的を明確に設定し、どういった角度からデータを見るべきか、より高度なカスタマイズ分析が必要となります。さらに、「そのデータから何を見て取るか、どのように動けば良いか」までを緻密に提案できるのはMRIならではの強みです。
ビッグデータは蓄積するだけではダメで、いかに分析し、いかに使うかを考えなければ有効活用できません。リアルタイムで大量のデータを蓄積し、分析しやすい形で可視化できるヤフー様の技術力と、データ分析のプロ集団であり長年のナレッジを持つMRIが協働することで、最強のご提案ができるのではないかと思います。
新庄 他社と協業するメリットの1つに、ナレッジが溜まるスピードが加速度的に進むことが挙げられると考えます。「DS.INSIGHT」では契約者限定のコミュニティスペースを用意していて、他社の活用方法を知ることができます。会社や業種という枠を越えたナレッジになりつつあります。
私自身がMRI様と取り組む中で印象的だったのは、ヤフーのような外部のデータ活用に対する積極的な姿勢です。ヤフーの検索データを扱えるツールというのは、世の中では新しい領域。新しいことに対して懐疑的になる企業もある中で、MRI様は打ち合わせ初回から非常にたくさんのリコメンドやアイデアをくださったのをよく覚えています。ビジョンを共有し、データを最大限に活用する意志を強く感じました。最終的には「町のパン屋さんでもデータを扱えるように」というヤフー・データソリューションの目指したい未来像に向かって一緒に走っていけるだろう、と感じています。
私自身は普段業務の中で調査手法の設計をすることもありますが、クライアントから「最終的なアクションをどうしたら良いのか」とよく尋ねられます。MRI様はそのアクション実行も支援していらっしゃいます。データ活用によってどんなアクションを提案できるか、ヤフーのデータを使って調査を行い、その結果を基にMRI様がアクション実行の支援を行う、そういった案件を今後もどんどん増やしていきたいですね。