—— 今後のビジョンは何ですか?
花田 アスリートビューティーチームを組織し、メイク施術者を増やして、どの大会にもビューティーチームがいるのが当たり前になることです。全国に支部ができ、アスリートビューティーアドバイザーが新しい仕事として確立されるようにしていきたいです。それには自分がまず活動し、普及させていかねばならないという使命で行っています。
—— 花田さんはバドミントン選手時代には「美」と無縁でしたが、アスリートの経験が現在のビューティーアドバイザーとして生かされていることはありますか?
花田 「美」と無縁だった選手時代を経験してきたことが、今に生かされていると思います。選手を引退した指導者やチーム関係者からオファーをいただくようになったのですが、私もその方々も、選手時代には「メイクは必要ない」と言われてきた人たちです。でも、アスリートにも「美」が必要であると認知されてきたことで、マインドチェンジが起こりました。それはしたくてもできなかったり、やってはいけないと刷り込まれたりして、「美」をあきらめていた選手時代の気持ちを共有することができるからこそです。それによって、今の選手たちの新しいプラスを創る仲間になれたと感じます。
—— アスリート出身のビジネスパーソンとして自覚している強み、弱みを教えてください。
花田 強みは「目標に向かって走れる」ことです。出場する大会などの目標から逆算して、今の自分に何が足りないのかを考え、それに向かって行動することが身に付いています。弱みは、アスリートというより私自身のことですが、独立しようとしても社会人経験がなく、何から始めればよいのか分からないことです。特にビジネススキル的なところが弱いですね。
—— 独立されて何年かたちましたが、ビジネススキルは高まったのではないでしょうか。
花田 まだまだです。エクセルなどの数字系や資料作りなど、パソコンを活用しなければならないことは苦手です。私が6時間かけて作ったものを、得意な人は30分で終わらせました。当初は全てを自分でしなければならないと向き合ってきましたが、最近は「弱いところに執着しすぎると、生産性が良くない」と感じたので、時間を効率的に使うためにも、得意な人にお願いするという策を身に付けました(笑)。
ただ、得意な人に振るという行為を、初めのうちからしていたら、私自身がチェックする仕方も工夫するアイデアも出ず、全てをお任せしてしまうスタンスになっていたかもしれません。苦しみながらも全てに向き合い、一生懸命に取り組んできたからこそ、それができる人のすごさが分かるようになり、自分自身の不器用なところを認識できるようになりました。自分は何をして、何をお願いすればよいのかを判断でき、一緒に仕事に取り組む人たちとのチームワークや連携プレーにも生かされていると感じています。
—— それはスポーツとも似ていますね。おのおのの選手にも向き不向きがありますし、ポジションもあります。強みを生かし、フォローし合うチームワークですね。
花田 バドミントンもモデルも個人プレーですので、人に頼ることが苦手で不器用でした。ただ思えば、プレースタイルは個人ですが、ダブルスもあり、先輩後輩や同期とのチーム活動もありました。モデルでも事務所や支えてくれるマネジャーがいました。個人事業主として1人で会社を立ち上げましたが、多くの方々のサポートを得ました。強みを認め合い、フォローし合うチームワークを築けたことは大きいですね。
—— 花田さんのキャリアを振り返ると、独学で勉強し、積極的に行動するなど、自力で未来を勝ち取っていますね。
花田 「アスリートと美」に対する強い気持ちが原動力となっているのだと思います。私は「真面目で素直」と人からよく言われます。「一つ一つを真摯(しんし)に誠実に向き合おう」という気持ちを常に持って、行動するようにしているからかもしれません。
—— 一生懸命に取り組む姿勢や熱量が相手に伝わるのですね。現役選手に先輩としてセカンドキャリアのアドバイスをお願いします。
花田 可能性を信じ続けてほしいです。アスリートは自分の限界と夢に向き合い、日々挑戦している人たちです。私もそうでしたが、たとえ良い結果で引退を迎えることができなくても、また目標が達成できずに引退を迎えたとしても、その目標に向けて費やしてきたことは事実です。引退後、今まで培ってきたことをゼロにし、何もないところから、これから先の人生を選択したり、自分の範囲だけで進路を決めたりしないでください。先輩を追うとか、元選手だからという単純な動機から、知り合いの紹介で進路を決めてしまったり、「スポーツしかしてきていないからこれだろう」と勝手に決めつけたりしないようにしてください。
アスリートをしていた時、未来の可能性は無限大であったはずです。結果=自分の価値ではありません。引退しても、その先の長い人生の方が可能性は無限大です。まだまだ選べます。すぐに見つからないかもしれませんが、自分の未来の可能性を決めつけたりせずに、湧き出した可能性に対して周囲の反対があったとしても立ち向かってください。困難な勝負にも挑んできたのだから、引退後もその気持ちを忘れないで積極的に行動してもらいたいですね。
—— 「女性アスリートにメイクは不要」とされていた世界観に切り込んでいった、花田さんだからこその重みのある言葉ですね。最後に座右の銘を教えてください。
花田 『スペシャルな1日×365日』を継続することで「意志あるところに道は拓ける」です。何かあるからスペシャルなのではなく、自分自身でスペシャルの日を創っていこう。それを毎日積み重ねていければ、道は拓けるという意志が大事です。
花田 アスリートビューティーチームを組織し、メイク施術者を増やして、どの大会にもビューティーチームがいるのが当たり前になることです。全国に支部ができ、アスリートビューティーアドバイザーが新しい仕事として確立されるようにしていきたいです。それには自分がまず活動し、普及させていかねばならないという使命で行っています。
—— 花田さんはバドミントン選手時代には「美」と無縁でしたが、アスリートの経験が現在のビューティーアドバイザーとして生かされていることはありますか?
花田 「美」と無縁だった選手時代を経験してきたことが、今に生かされていると思います。選手を引退した指導者やチーム関係者からオファーをいただくようになったのですが、私もその方々も、選手時代には「メイクは必要ない」と言われてきた人たちです。でも、アスリートにも「美」が必要であると認知されてきたことで、マインドチェンジが起こりました。それはしたくてもできなかったり、やってはいけないと刷り込まれたりして、「美」をあきらめていた選手時代の気持ちを共有することができるからこそです。それによって、今の選手たちの新しいプラスを創る仲間になれたと感じます。
—— アスリート出身のビジネスパーソンとして自覚している強み、弱みを教えてください。
花田 強みは「目標に向かって走れる」ことです。出場する大会などの目標から逆算して、今の自分に何が足りないのかを考え、それに向かって行動することが身に付いています。弱みは、アスリートというより私自身のことですが、独立しようとしても社会人経験がなく、何から始めればよいのか分からないことです。特にビジネススキル的なところが弱いですね。
—— 独立されて何年かたちましたが、ビジネススキルは高まったのではないでしょうか。
花田 まだまだです。エクセルなどの数字系や資料作りなど、パソコンを活用しなければならないことは苦手です。私が6時間かけて作ったものを、得意な人は30分で終わらせました。当初は全てを自分でしなければならないと向き合ってきましたが、最近は「弱いところに執着しすぎると、生産性が良くない」と感じたので、時間を効率的に使うためにも、得意な人にお願いするという策を身に付けました(笑)。
ただ、得意な人に振るという行為を、初めのうちからしていたら、私自身がチェックする仕方も工夫するアイデアも出ず、全てをお任せしてしまうスタンスになっていたかもしれません。苦しみながらも全てに向き合い、一生懸命に取り組んできたからこそ、それができる人のすごさが分かるようになり、自分自身の不器用なところを認識できるようになりました。自分は何をして、何をお願いすればよいのかを判断でき、一緒に仕事に取り組む人たちとのチームワークや連携プレーにも生かされていると感じています。
—— それはスポーツとも似ていますね。おのおのの選手にも向き不向きがありますし、ポジションもあります。強みを生かし、フォローし合うチームワークですね。
花田 バドミントンもモデルも個人プレーですので、人に頼ることが苦手で不器用でした。ただ思えば、プレースタイルは個人ですが、ダブルスもあり、先輩後輩や同期とのチーム活動もありました。モデルでも事務所や支えてくれるマネジャーがいました。個人事業主として1人で会社を立ち上げましたが、多くの方々のサポートを得ました。強みを認め合い、フォローし合うチームワークを築けたことは大きいですね。
—— 花田さんのキャリアを振り返ると、独学で勉強し、積極的に行動するなど、自力で未来を勝ち取っていますね。
花田 「アスリートと美」に対する強い気持ちが原動力となっているのだと思います。私は「真面目で素直」と人からよく言われます。「一つ一つを真摯(しんし)に誠実に向き合おう」という気持ちを常に持って、行動するようにしているからかもしれません。
—— 一生懸命に取り組む姿勢や熱量が相手に伝わるのですね。現役選手に先輩としてセカンドキャリアのアドバイスをお願いします。
花田 可能性を信じ続けてほしいです。アスリートは自分の限界と夢に向き合い、日々挑戦している人たちです。私もそうでしたが、たとえ良い結果で引退を迎えることができなくても、また目標が達成できずに引退を迎えたとしても、その目標に向けて費やしてきたことは事実です。引退後、今まで培ってきたことをゼロにし、何もないところから、これから先の人生を選択したり、自分の範囲だけで進路を決めたりしないでください。先輩を追うとか、元選手だからという単純な動機から、知り合いの紹介で進路を決めてしまったり、「スポーツしかしてきていないからこれだろう」と勝手に決めつけたりしないようにしてください。
アスリートをしていた時、未来の可能性は無限大であったはずです。結果=自分の価値ではありません。引退しても、その先の長い人生の方が可能性は無限大です。まだまだ選べます。すぐに見つからないかもしれませんが、自分の未来の可能性を決めつけたりせずに、湧き出した可能性に対して周囲の反対があったとしても立ち向かってください。困難な勝負にも挑んできたのだから、引退後もその気持ちを忘れないで積極的に行動してもらいたいですね。
—— 「女性アスリートにメイクは不要」とされていた世界観に切り込んでいった、花田さんだからこその重みのある言葉ですね。最後に座右の銘を教えてください。
花田 『スペシャルな1日×365日』を継続することで「意志あるところに道は拓ける」です。何かあるからスペシャルなのではなく、自分自身でスペシャルの日を創っていこう。それを毎日積み重ねていければ、道は拓けるという意志が大事です。