今年の3月14日~18日に仙台市において、計187の国連加盟国の参加のもと第3回国連防災世界会議が開催された。同会議は、国際的な防災戦略について議論を行う国連主催の会議であり、1994年の第1回会議は横浜、2005年の第2回会議は神戸と、過去2回の会議も日本において開催されている。特に第2回会議では、2005年から2015年までにわたる国際的な防災活動の指針とされる「兵庫行動枠組(Hyogo Framework for Action)2005-2015」が採択され、その後10年間の世界的な防災の取り組みのあり方を方向づけることとなった※1。
日本政府による第3回国連防災世界会議の日本誘致表明に合わせ、仙台市は2011年5月に同会議の仙台・東北への誘致を表明し、誘致活動を行ってきた。そして2013年12月に、国連総会本会議において、第3回国連防災世界会議の開催地を仙台市とすることと、会議の日程に関する決議が採択された。「兵庫行動枠組2005-2015」の最終年に当たる2015年に開催された第3回国連防災世界会議では、新たに「仙台宣言」、ならびに今後15年間の国際的な防災活動の指針となる「仙台防災枠組(Sendai Framework for Disaster Risk Reduction)2015-2030」が採択された※2。
「仙台防災枠組2015-2030」では、①災害リスクの理解(関連データ収集・分析や災害リスク評価など)、②災害リスク管理のための災害リスクガバナンス(防災戦略計画の採択など)、③強靭化に向けた防災への投資(ハード・ソフト対策を通じた防災への官民投資など)、④効果的な応急対応に向けた準備の強化と「より良い復興(Build Back Better)」(土地利用計画の改善を含めた災害予防策など)、の4つの優先行動が策定されている。
図1が示すように、世界の自然災害による被害額は増加傾向にあり、有効な防災対策の構築は各国の重要な課題となっている。
日本政府による第3回国連防災世界会議の日本誘致表明に合わせ、仙台市は2011年5月に同会議の仙台・東北への誘致を表明し、誘致活動を行ってきた。そして2013年12月に、国連総会本会議において、第3回国連防災世界会議の開催地を仙台市とすることと、会議の日程に関する決議が採択された。「兵庫行動枠組2005-2015」の最終年に当たる2015年に開催された第3回国連防災世界会議では、新たに「仙台宣言」、ならびに今後15年間の国際的な防災活動の指針となる「仙台防災枠組(Sendai Framework for Disaster Risk Reduction)2015-2030」が採択された※2。
「仙台防災枠組2015-2030」では、①災害リスクの理解(関連データ収集・分析や災害リスク評価など)、②災害リスク管理のための災害リスクガバナンス(防災戦略計画の採択など)、③強靭化に向けた防災への投資(ハード・ソフト対策を通じた防災への官民投資など)、④効果的な応急対応に向けた準備の強化と「より良い復興(Build Back Better)」(土地利用計画の改善を含めた災害予防策など)、の4つの優先行動が策定されている。
図1が示すように、世界の自然災害による被害額は増加傾向にあり、有効な防災対策の構築は各国の重要な課題となっている。
図1 世界の自然災害による被害額と災害発生件数