エコノミックインサイト

MRIエコノミックレビュー経済・社会・技術

流動性低下が気がかりな米国労働市場

生産性の伸び抑制につながるか

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2015.7.14

政策・経済研究センター田中康就

武田洋子

経済・社会・技術

POINT

  • 米国労働市場の回復は続いているが、構造的な問題が残り、雇用の流動性は低下傾向。
  • 雇用の流動性やスキルのミスマッチが改善しなければ、生産性の伸びが低下する可能性。
  • 米政府が導入するIT企業との連携やデータ分析を用いた実践的な訓練の成果に注目。 

目次

(1)はじめに

 失業率は改善も、構造的な問題が残る米国労働市場

(2)雇用の流動性

 雇用創出・喪失、労働者の移動ともに低下傾向
 流動性の低下は労働生産性に悪影響

(3)マッチングの効率性

 マッチング効率性は金融危機後に低下
 背景にはスキルのミスマッチ

(4)おわりに

 米政府が導入する実践的な職業訓練の効果に注目