ハーベストとは「収穫」を意味する。身の回りにある熱や振動などさまざまな形態の密度の低いエネルギーを「収穫」して電気エネルギーに変換する技術が、エネルギーハーベスティングである。比較的古くからある技術で、例えば、太陽光で充電する腕時計や電卓はエネルギーハーベスティング技術を活用した製品として既に普及している。
記憶に残る、2006年度から2008年度にかけて行われた東京駅での床発電の実証実験もエネルギーハーベスティングの一つだ。改札口に圧電素子を埋め込んでおき、駅利用者がその上を歩行することによって発電する。乗降客の多い日には1日当たり940kW秒の電力量が得られたという。
エネルギーハーベスティングが対象としているのは、未利用の微弱エネルギーである(表1参照)。これまで活用できなかったエネルギーを取り出すことに大きな意味があるが、微弱電力で動作するデバイスがあってこそ活かせる技術で、消費電力がミリワット、マイクロワット、さらにはそれ以下のナノワット、ピコワット単位のデバイスが登場することによって、エネルギーハーベスティング技術の利用範囲も拡大する。
記憶に残る、2006年度から2008年度にかけて行われた東京駅での床発電の実証実験もエネルギーハーベスティングの一つだ。改札口に圧電素子を埋め込んでおき、駅利用者がその上を歩行することによって発電する。乗降客の多い日には1日当たり940kW秒の電力量が得られたという。
エネルギーハーベスティングが対象としているのは、未利用の微弱エネルギーである(表1参照)。これまで活用できなかったエネルギーを取り出すことに大きな意味があるが、微弱電力で動作するデバイスがあってこそ活かせる技術で、消費電力がミリワット、マイクロワット、さらにはそれ以下のナノワット、ピコワット単位のデバイスが登場することによって、エネルギーハーベスティング技術の利用範囲も拡大する。
表1 エネルギーハーベスティングで利用可能なエネルギー源の例