エコノミックインサイト

MRIデイリー・エコノミック・ポイント日本

日本:毎月勤労統計調査(2024年4月) ─ 名目賃金上昇率に加速感みられず、春闘結果は5月以降に本格反映

タグから探す

2024.6.10

政策・経済センター北川 諒

POINT

  • 4月の実質賃金(共通事業所ベース)は前年比▲1.2%と25カ月連続のマイナスとなった。
  • 実質賃金の先行きは、春闘の結果の本格的な反映とともに、消費者物価の伸びの鈍化に伴い、24年10-12月期にプラス転換を見込む。
  • 賃上げの持続性の担保のため、①価格転嫁進展や②生産性向上が不可欠だ。