ニュースリリース

北京大学とAIで共同研究

包括協力協定の第1弾
2018.6.5

三菱総合研究所

POINT

株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長:森崎孝、以下「MRI」)と北京大学は、研究交流に関わる包括協力協定を締結し、その第1弾として、2018年4月から人工知能(AI)分野の共同研究に着手しました。
北京大学が保有する世界最先端の「自然言語処理」と「深層学習」技術を生かし、文章情報の生成と提供を自動化する基盤構築を目指します。

1. 背景・目的

MRIは、先端的な技術革新が進む中、国内のみならず海外の知見の取り込みを推進しています。北京大学とは、双方の強みを生かした広範な研究交流を目的として、2017年9月に包括協力協定を締結しました。

また、MRIは先端技術の中でもAIを活用した解決策の構想と実装に力を注いでおり、AIサービスの開発を手がけています。一方、北京大学は、AIに活用する「自然言語処理」「深層学習」分野で世界最先端の技術と人財を保有しています。そこで、両者は協力協定の第1弾として、AI分野の共同研究に株式会社北京大学天公システム(※)と共に着手しました。

2. 概要

(1)包括協力協定

人的交流、情報交換、イベント共催、共同研究など積極的な研究交流を実施します。

(2)AI共同研究

文章情報の生成と提供を自動化する基盤構築を目指します。具体的には、公開されている有価証券報告書の財務諸表データを基に、その説明文章を自動生成するAI技術の共同開発から始めます。 

3. 今後の予定

AI以外の分野でも、研究交流を推進します。

株式会社北京大学天公システム(代表取締役社長;劉 甚秋):中国トップの北京大学を株主に持ち、日本の大企業からのシステム開発受託を中心に事業を展開している。金融・官公庁・流通・電力分野等の上流開発とオフショア開発に加え、AI、RPA、金融工学およびマイグレーション自動化ツール等の分野に強みがある。東京本社の下、北京本部、山東・蘇州・内モンゴルの開発センターを有する。

【参考】

MRIのAIへの取り組み(2018年4月現在)


MRIは、わが国有数のシンクタンクとして、ウェルネス、地域創生、働き方改革や行政改革など多方面の社会課題解決に取り組み、その実現基盤としてAI技術に注目しています。金融機関向けの融資審査やマーケティング分析、ロボアドバイザー、採用業務を支援するエントリーシート優先度診断サービス、行政サービスで利用される自動応答など、多様な領域でのAI技術の活用を進めています。

また、MRI自らの新事業や業務プロセスへの抜本的なAI適用も推進しています。将来的には、「情報収集から解析、レポーティング、対話まで」の一貫した自動化を実現することで、「AI時代シンクタンク」の先取りを目指しています。

自動情報収集(Web、IoT等)、文章解析、文章生成、対話などに関連するAI技術について、パートナー連携をさらに拡大させる予定です。 
図 MRIのAIへの取り組みと将来の構想

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