世界各国の起業活動を定点観測しているGlobal Entrepreneurship Monitor(GEM)の2014年報告書から日本・スウェーデン・米国・中国の4カ国の起業活動指数を比較したグラフが図1である。日本は3.83%とGEMが分類したイノベーション主導型経済国のカテゴリー、いわゆる先進国29カ国の中で最下位となっている(29カ国平均は6.74%)。
さて、当社が2012年に実施した同4カ国の若者の意識調査より、自己肯定感に関する設問“自分は周りの人よりも優秀である”への回答結果が図2である。また、所得の不平等を表す尺度の一つであるジニ係数の4カ国比較を示したのが図3である。
3つのグラフを見比べていただきたい。日本と米国・中国の比較についてはなるほどと思われる一方、日本とスウェーデンを比較すると意外だなと感じる方も多いのではないか。
社会保障の先進国であるスウェーデンは所得格差が小さく、自信満々の若者が日本よりも少ないのに、起業活動は日本よりも盛んである。なぜだろうか。高い経済成長を続ける中国や、移民を積極的に受け入れ競争環境の緊張感を持ち続ける米国よりも、これからの日本を考える際のヒントがスウェーデンにあるかもしれない。
さて、当社が2012年に実施した同4カ国の若者の意識調査より、自己肯定感に関する設問“自分は周りの人よりも優秀である”への回答結果が図2である。また、所得の不平等を表す尺度の一つであるジニ係数の4カ国比較を示したのが図3である。
3つのグラフを見比べていただきたい。日本と米国・中国の比較についてはなるほどと思われる一方、日本とスウェーデンを比較すると意外だなと感じる方も多いのではないか。
社会保障の先進国であるスウェーデンは所得格差が小さく、自信満々の若者が日本よりも少ないのに、起業活動は日本よりも盛んである。なぜだろうか。高い経済成長を続ける中国や、移民を積極的に受け入れ競争環境の緊張感を持ち続ける米国よりも、これからの日本を考える際のヒントがスウェーデンにあるかもしれない。
図 1 総合起業活動指数(TEA) 4カ国比較
図 2 自分は周りの人よりも優れていると考える若者比率 4カ国比較
図 3 ジニ係数 4カ国比較