世界的に再エネ電力の導入が進み、日本も含めた各国の電源ミックスや電力システムの在り方が変化している。こうした状況において、ベースロード電源として活用されてきた原子力の役割・位置づけも変わりつつある。本コラムおよび今後の連載コラムでは、電源に求められる「S(安全)」+「3E(安定供給、経済性、環境性)」の確保の観点から、原子力の役割、特に将来的に大きな変化が予想される電力システムの中で発揮しうる新たな役割に注目し、国内外の事例を紹介する予定である。
第1回となる本コラムでは、コロナ禍における電力需要の急激かつ大規模な変動に対して、電源構成における再エネと原子力の比率が対照的な、ドイツとフランスで何が起きたのかを概観するとともに、電源のS+3Eの問題に力点をおいて考察する。
第1回となる本コラムでは、コロナ禍における電力需要の急激かつ大規模な変動に対して、電源構成における再エネと原子力の比率が対照的な、ドイツとフランスで何が起きたのかを概観するとともに、電源のS+3Eの問題に力点をおいて考察する。