チェルノブイリ原子力発電所4号炉の事故は、34年前の1986年4月に発生しました。日本では、チェルノブイリ事故に関する炉内の状況や環境への影響など多分野にわたる研究を13~14年前まで精力的に実施していました。事故炉は一部で実施された構造強化や補修以外は手が加えられていないので、現在の内部の状況は基本的に事故当時から大きく変わっていません。
本コラムの前編では、当時の事故の様子、シェルターの建設、シェルター内の様子などを概観します。また、後編では事故時に溶融した燃料や構造物によって作られた燃料含有物質(以後FCM※1)の状況について整理を行います。また、福島第一原子力発電所事故による燃料デブリと比較し、燃料デブリの状況把握や今後の取り出しに向けた取り組みに参考となる事柄をまとめます。
本コラムの前編では、当時の事故の様子、シェルターの建設、シェルター内の様子などを概観します。また、後編では事故時に溶融した燃料や構造物によって作られた燃料含有物質(以後FCM※1)の状況について整理を行います。また、福島第一原子力発電所事故による燃料デブリと比較し、燃料デブリの状況把握や今後の取り出しに向けた取り組みに参考となる事柄をまとめます。