※1:ALPSとはAdvanced Liquid Processing Systemの略で、さまざまな放射性物質を取り除いて浄化する「多核種除去設備」のこと
※2:経済産業省「ALPS処理水に関する質問と回答 Q1:「ALPS処理水」とは?」
https://www.meti.go.jp/
※3:ALPS処理水に対して、多核種除去設備等で浄化処理した水のうち、安全に関する規制基準を満たしていない水(トリチウムを除く告示濃度比総和1以上)は「処理途上水」と定義され、2つを併せて示す場合は「ALPS処理水等」と定義され、呼び分けられている。風評被害防止を目的とした定義づけであり、過去にはトリチウム水とも呼ばれていた。性質については、三菱総合研究所の別コラムで解説している。
「トリチウム水」って何?(カーボンニュートラル時代の原子力 2018.6.20)
※4:一般財団法人日本原子力文化財団「2023年度 原子力に関する世論調査」
※5:いわき市漁業協同組合 公式サイト「市況情報」
http://fsiwakigyokyo.jf-net.ne.jp/shikyoujouhou(閲覧日:2024年7月11日)
※6:環境放出(海洋放出)に係る国の規制基準では、トリチウムは1リットルあたり6万ベクレルと設定されている。現運用では、希釈後のトリチウム濃度は1リットルあたり1,500ベクレル以下で設定されており、規制基準の1/40、飲料水限度目安(WHOガイドライン)の約1/6の水準である。また、放出管理値は、1日あたりの最大放出量は500㎥、年間の放出量は22兆ベクレル未満となるように設定されているが、中国にある寧徳原発の2018年の放出実績(約98兆ベクレル)の1/5程度の水準である。
※7:日本国内の通常炉での実績では、年間90兆ベクレルを超えるトリチウム放出例があり、実績値と比較しても年間22兆ベクレルは特別な数値ではない。
参考:JNES 独立行政法人原子力安全基盤機構「原子力施設運転管理年報(2012年度版)」
図表3、4の試算条件