三菱総合研究所(以下MRI)は、2022年3月に公表したニュースリリース「ポストコロナ社会のウェルビーイング」で、ウェルビーイングのあり方を示した。また測定する枠組み「MRI版ウェルビーイング指標を公表した。この時、第1回となるMRI版ウェルビーイング指標アンケート調査を実施し、日本のウェルビーイングの状況を詳細に測定・分析した。
この指標は、ポストコロナのウェルビーイングを人間・社会・地球の3層構造で捉えているのが特徴である(図表1・詳細はコラム最後の参考資料Aを参照)。「人間」が享受する主観的な幸福に加えて、人間が生活する上で無視できない「地球」、課題が複雑化する中で合意形成の困難を伴う「社会」の豊かさに支えられて初めて、人間の豊かさが実現するということを示した。
この指標は、ポストコロナのウェルビーイングを人間・社会・地球の3層構造で捉えているのが特徴である(図表1・詳細はコラム最後の参考資料Aを参照)。「人間」が享受する主観的な幸福に加えて、人間が生活する上で無視できない「地球」、課題が複雑化する中で合意形成の困難を伴う「社会」の豊かさに支えられて初めて、人間の豊かさが実現するということを示した。
図表1 3層構造で捉えるウェルビーイングの基本構造
MRIはウェルビーイングの時系列変化を追うことを目的に、2022年9月に2回目のウェルビーイングアンケート調査を実施し、前回調査の2021年9月との変化について分析した。
具体的には、MRIの「生活者市場予測システム(mif)」が持つアンケートパネルを用いて、生活者1万2千人へのアンケート調査を実施し、ウェルビーイングの状況を浮き彫りにすることを試みた(生活者アンケートの詳細は、参考資料Bを参照)。なお、前回調査と比較する際、今回は70代以上のシニアパネルを2千サンプル追加している点には留意が必要である。
アンケートでは、ウェルビーイングの状況を把握する上で、「人間」関連指標では「重要度」と「満足度」、「社会」「地球」関連指標では「重要度」と「実現度」の二つの尺度について回答を求めている。加えて、「重要度」と「満足度/実現度」のギャップを計測することでウェルビーイングをめぐる状況を包括的に把握した。
具体的には、MRIの「生活者市場予測システム(mif)」が持つアンケートパネルを用いて、生活者1万2千人へのアンケート調査を実施し、ウェルビーイングの状況を浮き彫りにすることを試みた(生活者アンケートの詳細は、参考資料Bを参照)。なお、前回調査と比較する際、今回は70代以上のシニアパネルを2千サンプル追加している点には留意が必要である。
アンケートでは、ウェルビーイングの状況を把握する上で、「人間」関連指標では「重要度」と「満足度」、「社会」「地球」関連指標では「重要度」と「実現度」の二つの尺度について回答を求めている。加えて、「重要度」と「満足度/実現度」のギャップを計測することでウェルビーイングをめぐる状況を包括的に把握した。