新しいローカリズム

『フロネシス』シリーズ、7冊目のテーマは今後の地方のあり方を描いた「新しいローカリズム」です。

2050年、日本の人口はピーク時と比べて3,300万人が減少すると予測されています。
三菱総合研究所のシミュレーションによれば、規模の小さい市町村ほど人口減少のスピードは速く、人口がゼロの地域も多く出現します。地方への影響は深刻です。いますぐにでも何らかの手を打っていく必要があります。では、どうすればよいのでしょうか。

本書では、地方のもつ可能性に着目し、産業や雇用、ライフスタイルなど多様な視点から新しい地方の姿を探っています。

発想を変えれば、地方は都会よりも豊かなポテンシャルを持っています。自然や伝統、文化など独自の魅力を残しているのは地方ですし、これからの成長産業として期待される農業や再生可能エネルギーの資源が豊富なのも地方です。

自然エネルギーの利用で自立の道を進む高知県梼原町、高齢化対策として健康と産業創出の両立をビジョンに掲げる長野県松本市、そして早くから人口減少・高齢化に対応したまちづくりを行ってきた富山県富山市などの先進事例も豊富に紹介しています。