30〜50代の「働き世代」が抱えている社会不安の第1位は、「医療・年金などによる財政の悪化」——。これは当社が実施する生活者3万人アンケート調査の結果だ。2011年の調査開始以来、12年連続で1位である。実際盛んに報道されているように、医療・介護にかかる支出は急激に増加している。その結果、現役世代の社会保険料も増加傾向にある。勤労世帯の健康保険料は過去20年で約1.3倍に増加。少子化で支え手が減っていく中でさらに負担が増えることが見込まれる。
人材面でも、看護師や介護士など医療・介護サービスを現場で支える人材の不足傾向も顕著となりつつある。患者や利用者の命・安全を守るべく、少ない人数で切り盛りする医療機関や介護サービス事業者も少なくない。こうした状況が続けば、社会保障制度の持続可能性に黄色信号がともる。
人材面でも、看護師や介護士など医療・介護サービスを現場で支える人材の不足傾向も顕著となりつつある。患者や利用者の命・安全を守るべく、少ない人数で切り盛りする医療機関や介護サービス事業者も少なくない。こうした状況が続けば、社会保障制度の持続可能性に黄色信号がともる。