2024年度から導入されるトラックドライバー総労働時間規制により、いわゆる「物流の2024年問題」※1が懸念されている。解決策として、自動運転トラックによる物流DXなどを通じた効率化の検討が進む中、鉄道・船舶へのモーダルシフト(輸送手段の転換)も注目されている。
ただしトラックの自動運転では、新東名高速道路での専用レーンの導入が計画されている一方で、全国的な普及の見通しは立っていない。鉄道へのシフトでは、JR貨物を中心に輸送力の強化を目指している。しかし輸送ルートを延伸しようにも物理的に路線が限定され、ダイヤの制約もある。いずれにせよ完全な代替には至らない。
そこで陸運で賄いきれない輸送を、海運で補完する。船舶は輸送量が大きく、特にカーフェリーや車両甲板付貨物船(RORO船)への期待は大きい。カーフェリーはトラックドライバーが乗船中に休息しながら長距離移動ができる。RORO船(無人航走)では発地の港で自走乗船したトレーラーごと貨物を着地のドライバーに引き継ぐことで、同一ドライバーの運転時間を短縮。連続運送距離も削減できる。すでに佐川急便が商船三井フェリーなどと連携し九州~関東間の宅配便でRORO船を活用する動きを進めている。
ただしトラックの自動運転では、新東名高速道路での専用レーンの導入が計画されている一方で、全国的な普及の見通しは立っていない。鉄道へのシフトでは、JR貨物を中心に輸送力の強化を目指している。しかし輸送ルートを延伸しようにも物理的に路線が限定され、ダイヤの制約もある。いずれにせよ完全な代替には至らない。
そこで陸運で賄いきれない輸送を、海運で補完する。船舶は輸送量が大きく、特にカーフェリーや車両甲板付貨物船(RORO船)への期待は大きい。カーフェリーはトラックドライバーが乗船中に休息しながら長距離移動ができる。RORO船(無人航走)では発地の港で自走乗船したトレーラーごと貨物を着地のドライバーに引き継ぐことで、同一ドライバーの運転時間を短縮。連続運送距離も削減できる。すでに佐川急便が商船三井フェリーなどと連携し九州~関東間の宅配便でRORO船を活用する動きを進めている。