企業は、ESG※1や社会的責任、資本効率などの観点で、多様なステークホルダーからガバナンス強化を迫られている。東京証券取引所のコーポレートガバナンス・コード※2全原則適用はその1つであるが、comply(遵守)すれば終わりではなく、実効性が重要なのは言うまでもない。ガバナンス実現の責任は経営層にあるものの、不確実性が高く、正解がなく、変化が激しい事業環境下では、トップダウンで仕組みを整備し号令をかける方法だけでは実効性を担保することは難しい。
ベストプラクティスとされる仕組みを導入した企業でも低成長や不祥事が続くのは、ガバナンスに対する社員の理解や共感が不十分であり、仕組みが自律的に機能していないからではないか。
ベストプラクティスとされる仕組みを導入した企業でも低成長や不祥事が続くのは、ガバナンスに対する社員の理解や共感が不十分であり、仕組みが自律的に機能していないからではないか。