近年、ウェルビーイングという言葉を目にする機会が増えた。ある程度物質的に豊かであることを前提に、心の豊かさが充実した状態を指す。岸田政権が掲げる「デジタル田園都市国家構想」でも、持続可能な環境・社会・経済と並んで、心豊かな暮らし(Well-being)の実現を目指している。
内閣府の「国民生活に関する世論調査」では、40年以上前の1979年から、物質的な豊かさよりも心の豊かさを重視する人の割合が多い状態が続いてきた※1。これは、国民の求めるウェルビーイングが十分に達成されていない裏返しといえる。
長期にわたって未達な原因は、大胆に言えば、地域住民の移動や行動を支援するサービスにおいて、技術やデータの使い道が限定的な点にある。
こうしたサービス自体にはICTなど多彩な技術が導入され、利便性や効率性の向上と低コスト化は進んだ。だが、それだけでウェルビーイングの実現は難しい。ワクワク感や他者とのつながり、自己実現、利他、社会貢献・SDGsなど、一人ひとりが心の豊かさを感じられる機会の創出と拡大のために、技術やデータを最大限活用すべきである。
加えて、既存サービスの効率化や低コスト化だけでは、消費拡大にもつながらない。生活水準が一定に達した中で、賃金が長年増えない日本国民がお金を使うとすれば、日常的な生活サービスではなく、心の豊かさをもたらすサービスに対してであろう。消費が拡大すれば、企業の投資も増え、地域経済の持続的な成長も実現される。
当社はウェルビーイングを実現する策として「actfulness」※2を提唱した。一人ひとりの価値観や生活環境に応じ、行動の機会創出や価値向上を可能とするもので、端的に言えば「ワクワクする行動を、希望するときにできること」だ。それによって、個人のウェルビーイング実現と、企業や地域の持続的成長を目指せると考えている。
内閣府の「国民生活に関する世論調査」では、40年以上前の1979年から、物質的な豊かさよりも心の豊かさを重視する人の割合が多い状態が続いてきた※1。これは、国民の求めるウェルビーイングが十分に達成されていない裏返しといえる。
長期にわたって未達な原因は、大胆に言えば、地域住民の移動や行動を支援するサービスにおいて、技術やデータの使い道が限定的な点にある。
こうしたサービス自体にはICTなど多彩な技術が導入され、利便性や効率性の向上と低コスト化は進んだ。だが、それだけでウェルビーイングの実現は難しい。ワクワク感や他者とのつながり、自己実現、利他、社会貢献・SDGsなど、一人ひとりが心の豊かさを感じられる機会の創出と拡大のために、技術やデータを最大限活用すべきである。
加えて、既存サービスの効率化や低コスト化だけでは、消費拡大にもつながらない。生活水準が一定に達した中で、賃金が長年増えない日本国民がお金を使うとすれば、日常的な生活サービスではなく、心の豊かさをもたらすサービスに対してであろう。消費が拡大すれば、企業の投資も増え、地域経済の持続的な成長も実現される。
当社はウェルビーイングを実現する策として「actfulness」※2を提唱した。一人ひとりの価値観や生活環境に応じ、行動の機会創出や価値向上を可能とするもので、端的に言えば「ワクワクする行動を、希望するときにできること」だ。それによって、個人のウェルビーイング実現と、企業や地域の持続的成長を目指せると考えている。