米国では、2022年初めに当社が懸念した通り、景気減速と高インフレが並走するシナリオが現実となった※1。米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)の利上げ開始が遅れたことに加え、ロシアによるウクライナ侵攻も重なったことで、2022年を通じてインフレが高進したのである。
これを受けてFRBは、政策金利であるFF(フェデラルファンド)レートを2022年12月までに合計4.25%pt引き上げ、急激な金融引き締めにより需要を冷ますことで、インフレの抑制を図った。しかし同年10月時点のPCEコア価格指数(FRBが重視する物価指数)は前年比5.0%上昇とFRBのインフレ目標である2%には程遠い。2023年春ごろにかけてさらに利上げを継続し、5%を超える水準まで政策金利を引き上げると予測する。
これを受けてFRBは、政策金利であるFF(フェデラルファンド)レートを2022年12月までに合計4.25%pt引き上げ、急激な金融引き締めにより需要を冷ますことで、インフレの抑制を図った。しかし同年10月時点のPCEコア価格指数(FRBが重視する物価指数)は前年比5.0%上昇とFRBのインフレ目標である2%には程遠い。2023年春ごろにかけてさらに利上げを継続し、5%を超える水準まで政策金利を引き上げると予測する。