2021年2月13日深夜、宮城、福島両県で最大震度6強を観測した地震は、巨大災害の恐怖を記憶によみがえらせた。災害は今日明日にでも発生しないとも限らず、また数十年以内に発生するかもしれない最大クラスの国難災害に対して、われわれが対策に費やせる時間は極めて限られている。過去から何を学び、どう備えるべきか—。折しもコロナ禍である。人命と経済を両立させる大切さをわれわれは知った。人々の暮らしが新常態に移行する中で技術革新などによる社会構造・価値観の変化の重要性も痛感している。
来る巨大災害への先手管理のため、新たな防災の在り方が問われている。