行政と産業の間でのDXを概観する上で、金融業は一つの参考となるだろう。金融業は規制対応に多くのリソースをかけている業種であり、その規制対応などのDXの例は、他業種にとっても大いに参考となりうる。
金融業全般※1におけるDXは対行政、対顧客、金融機関内の3つに分けられる。対行政で近年注目が集まっているのが、RegTech(デジタル技術による規制報告や規制対応の効率化)と、SupTech(金融庁など監督機関による技術活用を通じた規制監督の効率化)である。いずれもFinTechの一領域で、技術を使用する目的によって呼び名が分かれている。
本稿では行政との関わりとしての金融行政DX、特に規制報告のDXに注目したい。
金融業全般※1におけるDXは対行政、対顧客、金融機関内の3つに分けられる。対行政で近年注目が集まっているのが、RegTech(デジタル技術による規制報告や規制対応の効率化)と、SupTech(金融庁など監督機関による技術活用を通じた規制監督の効率化)である。いずれもFinTechの一領域で、技術を使用する目的によって呼び名が分かれている。
本稿では行政との関わりとしての金融行政DX、特に規制報告のDXに注目したい。