国連食糧農業機関(FAO)によると、2019年の世界の温室効果ガス(GHG)総排出量の31%が食料システムに由来する。農業生産はその4割超、全体の13%に当たるGHGを排出している※1。特に温室効果の高いメタンや一酸化二窒素(N2O)は、排出の半分以上が農作物や家畜に起因している。農業生産の環境負荷削減は重要な課題だ。
世界的な食料需要増に対応して従来の手法で生産を増やせば、2050年のGHG排出量は2020年比1.3倍となる見込みだ※2。カーボンニュートラル(CN)達成はますます困難となる。
食料サプライチェーンのGHG排出削減を進めていく上では、まずは最も大きな割合を占める「農業生産」の環境負荷を適切に把握し、早急に対策を講じていくことが重要である。
世界的な食料需要増に対応して従来の手法で生産を増やせば、2050年のGHG排出量は2020年比1.3倍となる見込みだ※2。カーボンニュートラル(CN)達成はますます困難となる。
食料サプライチェーンのGHG排出削減を進めていく上では、まずは最も大きな割合を占める「農業生産」の環境負荷を適切に把握し、早急に対策を講じていくことが重要である。