地球温暖化対策として大気中CO2の効率的な削減を図る目的から、植物由来のカーボンニュートラルな素材「セルロースナノファイバー(Cellulose Nanofiber、以下CNF)」が注目されている。CNFは「軽い」「強い」「硬い」などのさまざまな特徴を有する。しかし、親水性(水に混ざりやすい性質)のCNFを疎水性(水に混ざりにくい性質)のプラスチックなどに混ぜるにはコストがかさむなど、普及に向けた課題も残っている。本コラムでは、CNFの特徴や課題を整理し、普及に向けたブレークスルーポイントおよび将来展望を考える。