企業の情報システムなどで、複数の異なるクラウドサービスを組み合わせて利用する「マルチクラウド」という言葉を耳にすることが多くなりました。アメリカの統計を見るとアメリカの企業の7割以上の企業がマルチクラウドを利用しています。その利用形態のほとんどは、本番環境で2種類、PoC段階で2種類、計4種類のパブリッククラウドを組み合わせて使用しています。
ビッグデータ時代とは言いますが、実際のところはデータベース内にデータを保存し、データセンター内でハンドリングしていることが多いのが実情です。本来はデータ保有者である企業が、資産であるデータを自由に扱えるべきなのです。これは、現状ではパブリッククラウド上のアプリケーションとデータの結合度が高く、一部のデータだけを移行・変更するということが非常に困難となっている場合が多いためです。
しかし、マルチクラウドを適切に活用すれば、アプリケーションとミドルウエアをシンプルかつ軽量化し、データ利用の自由度も維持して保有することができます。