東南アジア諸国連合(ASEAN)の盟主であるインドネシアでは、脱炭素機運が高まっており、炭素市場に関する制度設計が急ピッチで進んでいる。本コラムでは、インドネシアの炭素市場に対する「戦略的な意図」を深堀し、ASEANの炭素市場を読み解くポイントを解説する。
※1:公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP:Just Energy Transition Partnership)
パートナー国での高排出インフラの早期退役の加速化と、再生可能エネルギーおよび関連インフラへの投資のための支援をドナー国が連携し実施するパートナーシップ
※2:NBS:Nature-Based Solutionの略。自然を基盤とした解決策。
※3:カーボンシンク:大気中のCO2を地下や海底に吸収する仕組みや活動のことであり、森林・土壌等の自然を活用した取り組みや人工的な技術を活用した取り組みが挙げられる。
※4:グローバルストックテイク(Global Stocktake):パリ協定の長期目標達成に向け、世界の国々の実施状況を国際的に評価する仕組み。