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2019年6月号トピックス6経済・社会・研究開発

人生100年時代に必要なキャリア形成

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2019.6.1

プラチナ社会センター高橋 寿夫

経済・社会・研究開発

POINT

  • 「プラチナキャリア」形成を支援する企業を表彰する制度を創設。
  • 長期的視点、自律的な学び、社会への貢献の3点を評価基準に設定。
  • 表彰を機に、プラチナキャリア定着に向けた活動を加速。  
グローバルな競争力の低下が言われて久しい日本で、企業およびそこで働く人々の活力と創造性を回復するには、人生100年時代にマッチできる意識や価値観の変革が必要となろう。社会課題をビジネスで解決することを目指す、当社主催のプラットフォーム「未来共創イノベーションネットワーク(INCF)」*1では、働き手と企業の双方にこうした変革をもたらす新しいコンセプトとして「プラチナキャリア」を提唱し議論を深めてきた。年齢にこだわらず仕事に必要なスキルを取得する、自発的な学習や経験を通じてAIに負けないようなライフスタイルを実践する、常に社外にも関心をもち社会課題の解決を図る、というキャリア像である。

このプラチナキャリアの理念を社会に浸透させるため、社員のこうしたキャリア形成を支援している企業を選定・表彰する「プラチナキャリア・アワード」を創設*2した。初年度の2019年度は150社超の応募があった。当社の小宮山宏理事長を座長とする審査委員会*3が、アワードの理念に沿って長期的視点、自律的な学び、社会への貢献という、評価基準3点に基づいて選考を実施した(表)。表彰式は5月23日に行われた。

最優秀賞にはシステムインテグレーターのSCSKが選ばれた。ITを活用して多様な学習機会を提供することで、社員の自律的な学びの支援を行っている点や、副業の全面的な解禁、社内公募制度・FA制度の利用を60歳以上の人材にも認めて社員のチャレンジや自己研さんを促進している点が評価された。独自のCSR活動を通じて、社員が社会課題に目を向けるようにしている点も特徴的であった。優秀賞はマツダ、丸井グループ、T&Dホールディングス、伊藤園の4社。中規模企業を対象とする東洋経済賞にはファンケルが選定された。

受賞企業は、働き手の立場に立って長期的な視点で人材を育成するとともに、社会貢献意識の高い人材が多数在籍し、社会課題解決のためのイノベーションを起こすことができる会社であるとの評価を受けよう。こうした機運を背景に、INCFでは、人生100年時代に適したプラチナキャリアの定着に向けた活動をいっそう促進していきたい。
[表]2019年度プラチナキャリア・アワードの評価基準

*1:活動の詳細は https://incf.mri.co.jp/ 参照。

*2:東洋経済新報社、三菱UFJ信託銀行、当社が連携して創設。

*3:審査委員会の詳細は https://toyokeizai.net/sp/sm/award2019/index.html参照。

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