カーボンニュートラル社会にとり、蓄電池の利用は欠かせない。現在はリチウムイオン二次電池(LiB)が需要の中心であり、特に電気自動車(EV)向けの必要性が急激に高まっている。
原料需要も急増し、LiBに使用されるリチウムやコバルト、ニッケルなどを含む「蓄電池資源」の年間需要は2040年にかけて、2020年比で30倍以上に増大するという試算もある※1。蓄電池資源の安定確保に向け各国は、鉱山権益の確保支援や省資源型の次世代蓄電池の開発と並びリユースやリサイクルでも政策を打ち出している。
例えばEUで昨年暫定合意された電池規則案※2では各種電池の回収やリサイクルなどに関して、加盟国や事業者に対する義務を強化している。欧州は蓄電池のサプライチェーンをアジアに依存してきた。新規則は蓄電池の域内資源循環の促進などを通じて依存度を下げ、関連産業を欧州に集積させる狙いがあるとされる。
一方でEVの生産や販売で世界最大の台数の中国では、自動車メーカーと蓄電池メーカーに「拡大生産者責任※3」を適用し、より管理された車載蓄電池の回収・リサイクルを進めている。蓄電池リユースの基準なども策定し、EVと蓄電池の製造・消費大国として、環境と経済の両立を目指して蓄電池資源の循環を促している。
原料需要も急増し、LiBに使用されるリチウムやコバルト、ニッケルなどを含む「蓄電池資源」の年間需要は2040年にかけて、2020年比で30倍以上に増大するという試算もある※1。蓄電池資源の安定確保に向け各国は、鉱山権益の確保支援や省資源型の次世代蓄電池の開発と並びリユースやリサイクルでも政策を打ち出している。
例えばEUで昨年暫定合意された電池規則案※2では各種電池の回収やリサイクルなどに関して、加盟国や事業者に対する義務を強化している。欧州は蓄電池のサプライチェーンをアジアに依存してきた。新規則は蓄電池の域内資源循環の促進などを通じて依存度を下げ、関連産業を欧州に集積させる狙いがあるとされる。
一方でEVの生産や販売で世界最大の台数の中国では、自動車メーカーと蓄電池メーカーに「拡大生産者責任※3」を適用し、より管理された車載蓄電池の回収・リサイクルを進めている。蓄電池リユースの基準なども策定し、EVと蓄電池の製造・消費大国として、環境と経済の両立を目指して蓄電池資源の循環を促している。